第6話「火花」
1940年10月21日午前11時20分
敵が駆逐艦を配備しているので今回の配置は。
我が第三潜水艦隊陣形は2.3.2陣形という形であり、特殊な陣形である。
前衛として攻撃型潜水艦伊1004と伊1005が攻撃型潜水艦としての役割を担い敵潜水艦および駆逐艦などの水上艦を撃滅するために配置されている。なお、深度は150を維持して攻撃するため、中衛との距離は広めに取ってある。
中衛として主砲による攻撃が可能な伊1006と伊1007が配置されている。なお、左右に配置するとこで前衛での攻撃に被害を与えず水上艦を攻撃できるための高角度精密32口径30cm主砲で短期の攻撃のため配置してある。長期になると弾薬の搭載数に大きく差ができるためでもあり潜水艦の優位性が活かせないからである。
後衛として伊1001、伊1002、伊1003が潜水空母として駆逐艦を殲滅するための手助けが可能となる配置となっている。また、作戦指揮は伊1001艦長鷹島が行うため作戦停滞の確率を下げるための後衛でもある。
これが「サバンナ作戦」の戦闘配置である。
敵するアメリカの配置は駆逐艦は単純陣形、潜水艦は雁行の陣形をとり作戦に臨んだ。この作戦にはキンメル大将も作戦会議に参加しなんとしても第三潜水艦隊の能力、技量、性質を確認しようとした。
そして、5分後伊1004のソナーが敵潜水艦のスクリュー音お探知した報告を受けると鷹島司令長官は「全伊型潜水艦に告ぐ、これより攻撃を開始する。作戦第一段階始め。」というと、前衛の伊型1004、1005は魚雷発射管に注水を始めた。
この音をアメリカ潜水艦タンバー級潜水艦が探知し直ちに反応し、敵艦の位置、及び魚雷の数の究明に急いだ。
しかし、アメリカの採用していたソナーは今の伊型に搭載しているものより二世代も古いもので深度100以上は探知が困難であった。
威嚇射撃のため「一番発射始め!!」という声とともに発射管から魚雷が発射した。
その音を探知したタンバー級潜水艦クルーブラウン曹長はすぐに報告し「取舵
いっぱい、かわせ。」といい、艦首が大きく右に傾いた。
そして20秒後交わした報告を受けたこの司令長官である、ジョーンズ中佐は敵艦の位置がまだ補足できないので魚雷が方向を割り出し魚雷を装填するよう命令した。
また、駆逐艦に雷撃用意との命令を出し教科書どうりの対策を施した
一方、鷹島の考えではまず、駆逐艦を殲滅することと考え魚雷の照準を駆逐艦に向けた。そして照準が定まったので、魚雷を発射した。
「ドシュン!!、シューーーー、ドカン!!。」
「敵駆逐艦命中確認の報告を伊1002より確認、つずいて作戦第二段階に移行します。」と副長長門結城海軍大尉の報告と同時にアメリカタンバー級潜水艦の放った18本の魚雷が迫ってきた報告を受けた鷹島司令長官は直ちに「秘匿一番使用はじめ、伊1004,1005に連絡、中衛、後衛は素早く全速後進。」という命令を出すと直ちに船員は走って新たな持ち場への移動を始めた。そして一分後後進が始まった。
「秘匿一番」
日本帝国海軍が知恵を絞り出し一年という年月を経て開発した101式52cm魚雷のことである。この魚雷には三タイプの魚雷があり、一つ目は敵魚雷の発する音、熱に反応して魚雷を食い止める役割いわゆる防衛魚雷である。。二つ目は今までの周波とは異なる音を発しながら潜水艦の「耳」を破壊する音響魚雷。三つ目は音に反応する固定魚雷である。この魚雷は海底に魚雷を落とし、敵潜水艦および水上艦の音に反応して攻撃を仕掛ける魚雷である。
この一番とは一つ目の魚雷である。
この魚雷で見事18の魚雷を無力化出来るだろうか。
六話を読んでくださりありがとうございます。七話は集中した魚雷を「秘匿一番」は無力化出来るのか、敵潜水艦を殲滅出来るのか!
期待してください!!
この作品の登場人物は架空の人物です。
この作品はフィクションです。
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