第2話「初陣」

1941年9月初旬

情報が漏洩し第二次世界大戦が勃発して国民は自らの不安を安心に転換するため今まで以上に軍部を信頼している一方ドイツの進撃がさらに激化しロシアにも進撃を始めた頃


米内光政海軍大臣を筆頭に大日本帝国が最新の注意を払いながら最速かつ高品質で全国の造船所で極秘裏に建造を進めさせ、ついに全艦同時の進水式の日となった。


「いやぁ、ここまで来るのには君の高レベルな設計図には本当に手を焼いたよ」と少し笑いながら米内光政海軍大臣が言うと鷹島大輔海軍中佐は「本当に大臣には自分の思想に賛同していただき感謝してもしきれません。期待に添えるように思う存分暴れてまいります。」と二人の間で少しだけ話しあったのち進水式が行われた。


伊1001型潜水艦

全長135メートル、全幅16メートル、基準排水量5000トン、エンジン艦本式24号12型ディーゼル×2基エレクレクトリックモーター四基、最大航続距離5万海里、安全進行深度250メートル

装備 新型54cm魚雷発射管x8門(艦首8門)、魚雷搭載数32本

搭載機 零式艦上戦闘機(改)二機、水上攻撃機晴嵐二機

日本が世界に誇る潜水艦となった。


一ヶ月

鷹島大輔海軍中佐率いる第三潜水艦隊の極秘での初練習航海が始まった。

この練習には海軍大臣米内光政、内田伸之海軍少佐も参加し、他にも海軍の水上艦艦長10人を招き入れており海軍で初めての大規模な潜水艦隊の練習となった。

沖縄から500海里ほど離れたところで旗艦伊1001のソナーが不思議な音を探知した。

この時アメリカのタンバー級潜水艦が日本近海の海底深度の調査で深度50を保ったまま進行していたのだ。

ここで鷹島大輔海軍中佐は「折角の機会だ我が第三潜水艦隊の力を見せてやろうではないか」と言い戦闘態勢に入った。

1430 伊1001は深度180でエンジンを停止し待ち構えていた。伊1001は静粛性にも非常に優れておりエンジン始動時に発生する音はタンバー級の3倍も静粛性があったという。

両艦の間隔が500メートルに迫った時タンバー級潜水艦が伊1001のエンジン始動音を探知したがこの時代のソナーは非常に性能が悪く150メートルが限度とされておりタンバー級は探知することができなかった。

そのことを察した鷹島大輔海軍中佐は「一番から二番魚雷装填はじめー」と命令し今までの伊型潜水艦と比べ自動装填装置を取り入れたことで30秒で装填が完了した。

そして「新型54cm魚雷発射!!」と同時に30ノットの速度で艦首と艦尾の命中し見事タンバー級潜水艦を撃沈させた。

これを見た米内光政海軍大臣は「これほどまでとは正直予想してなかった」と驚きを隠せずにいた。

周りも騒然としているところに、鷹島大輔海軍中佐は「これが沈めば日本も沈む」と言い残し初練習航海を終えた。


二話を読んでくださりありがとうございます。三話はその伊1001の全貌に迫る!!





この作品の登場人物は架空の人物です。


この作品はフィクションです。

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