秘艦「伊1001] 平和への道

古国

第1話「計画」

1939年9月初旬

我が国大日本帝国は日独伊三国同盟の同盟国イギリスからの打電でドイツがポーランドに進行したことを知った。

この知らせを聞いた海軍大臣米内光政はすぐさま軍部関係者を集め緊急会議を始めた。

この会議は極秘裏に開始され、海軍大臣米内光政、第二艦隊司令長官島田和義海軍大佐、後に伊1001型潜水艦の艦長に任命される鷹島大輔海軍中佐、海軍軍令部長官内田伸之海軍少佐の四人が集まり始まった。

「ドイツがポーランドに進行したことで日独伊防共協定によって我が帝国がこの戦争に参加せざるを得なくなってしまった。」と力が全くこもっていない声量で内田海軍少佐が言うとそれに続いて

内田伸之海軍少佐が「これは我が帝国がつけなければいけないケジメなのかもしれない」。と言い、米内光政海軍大臣が立ち上がり「始まったものは仕方ない、この戦争に巻き込まれるまでの間になんとしてでも軍事力を見直し、増強していかなければより国民に迷惑をかけてしまう。なんとしてでも勝たなくては日本が負けてしまう。」と思いのこもった言葉を発すると、後に伊1001型潜水艦の艦長に任命される鷹島大輔海軍中佐は落ち着いた表情で

「まず見直すべきは大艦巨砲主義でしょう。今の日本には現在建造中の大型戦艦にまわしている人力、費用を最小限に抑え、航空力や潜水艦などに力を入れるべきでしょう。」

この言葉は会議に参加している関係者の心のなかには二つの思いが浮かび上がってきた。

一つ目は、分かっていても受け入れられない現状。

二つ目は、完成間近の艦をどう最小限の費用と人力で完成に引っ張るつもりだという疑問が三人の頭の中にはよぎった。

そこで米内光政海軍大臣は「具体的に君の考えを聞かせてくれ」というと鷹島海軍中佐は内田伸之海軍少佐と目を合わせて

「このようなときのため私は彼と三年間にわたってその方法を導き出したのです。」というと以下のように話を勧めた。

一、潜水艦が海軍においての重要性と改善点

二、戦艦のうち一隻を空母化

三、艦上戦闘機の見直し

四、軍事費用の改善案

この四つの話を長時間に話した結果海軍大臣米内光政は「その考えで行こう」と賛成の意を表し、それから三時間四人は様々な意見を出し合いながら会議を続けた。

そしてその話し合いの中で決定したのが世界最強にして日本史上最強と唄われた

「伊1001型潜水艦建造計画、および第三潜水艦隊計画」であった。


一話を読んでくださりありがとうございます。二話はついに!!



この作品の登場人物は架空の人物です。

この作品はフィクションです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る