物語の世界に浸れる

私は小学5年生から小説が好きになり、それからというもの読書を日々に取り入れていたのですが、今思い返すとこの時からHSPとしての気質はあったのだなと思います。


小説を読んでいる最中に、その世界の中に自分が入っているような感覚になれる人は恐らくたくさんいると思います。これがHSPだからなのか、私がなのかはわかりませんが、私は読後もしばらく本の世界から抜け出すことができません。


頭の中はずっと本の世界のことを考えています。例えば、今しがた読み終えた本を元に説明します。「西の魔女が死んだ」をとうとう手にとって読んだのですが、タイトルのイメージとは異なる世界にとても惹き込まれました。


このお話では、中学生の主人公が学校での日常に嫌気がさし「もう学校に行かない」と母親に告げたことがきっかけで、療養のために自然あふれる祖母の家に暮らすお話です。私自身、最近自然溢れる場所に行くのが好きで、自然に囲まれた家に暮らしたいと夢見ています。そんなつながりもあり、読み出してからは「自分がこんな場所に暮らせたら」という想像もしながら読み進めていました。自然の大切さ、やはり自然は人の心を穏やかにするんだという発見。そんなさまざまなことを得ながら読み終えてしまったのですが、今でも頭の中には小説を読んでいる時に頭の中に広がっていた世界が広がっています。


あの山に、木々が生えた場所に、鶏小屋に・・・さまざまな想像を巡らせては、頭の中で自分がその世界で過ごしているような気分になれます。小説を読むと、疑似体験ができるなと感じるのですが、すごく素敵な世界だった時はいつまでもそこにいたくなります。よくいう「空想の世界と現実がごちゃごちゃになってしまう」というくらい、数日はその世界に浸ってしまいます。


これが、ミステリーだったり考えさせられるような終わり方をするお話の場合は、数日間「どうしてあの人は、あんなことをしたのだろうか?」「どうしたら、そういう考えに至って、殺人という行動に出てしまったのだろうか」というように、まるで近しい人が殺人をしてしまったかのように、そのキャラクターのことを考え続けてしまいます。


これ共感できる人いないでしょうか?いたら嬉しいです。いろんな世界に飛べる利点と、ぼーっとこちら側に戻ってこれないデメリットと、現実の人だけじゃなく空想世界の人のことまで考えてしまう頭のスペースがなくなることよ。


まあ、これが楽しくてやっていますし、考え尽くして満足したら考えることはなくなるんですけどね!


こうして、一つのことを深く考えてしまうから記憶力がないのでしょうか?小説も昔読んだものを読み返しても、初めて読んだ気分で読んでいることが多いです。3回くらい読まないと多分覚えられないです笑


さすがに、2023年に読んだ小説の物語は頭に入っていますけどね!それ以前は危ういかもしれないです。というか、小説をたくさん読みだしたのが昨年からなので、それ以前となるといつだろう?と首をかしげるくらい前になるので、覚えていなくて当然なのかもしれませんね。

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