第10話 やっべ…
身体強化をして群れと遭遇するなり頭を踏み台にしながら蹴り砕いて殺し、ドロップ品を回収してまた走り出す。
と言うループを繰り返しているとそれなりの広さのある部屋の中に宝箱を見つけた。(因みに階段は全然見つかってない…ボス部屋を超えてから階層が広いんじゃ…)
「さて俺には2つの選択肢が用意されているようだ…この箱を開けるか開けないか、既に一度敗北して呪われている今、ロマンを求めて開けるか、安全をとって開けないか、非常に悩ましい…」
脳裏に囁く天使と悪魔が俺の周りを飛び回っている…悩んで悩んで悩みまくった結果!俺が出した結論は?!
「ヨシ、開けよ(脳死)」だった。
「罠確認ヨシ!今日も1日ご安全に!」
周りに宝箱を開けるとこで連鎖するような罠が無いかだけガバガバチェックをし(宝箱内部の罠?ただのネット民にそれを見極める知識があるとでも?)、宝箱を開ける。
宝箱の中には謎の紙切れ(恐らく地図か?)
そして鳴り響く警報音、俺は嫌でも察してしまった…
「あっ、罠だこれ」
理解したなら即撤退だ、紙切れだけアイテムボックスに突っ込み入ってきた道を戻ろうと…
「道が…ねぇ!?」
入ってきた所も含めてこの部屋は三ヶ所の出入り口があった…筈だ。見間違いでなければと言う前提こそあるものの、この流れでそれなりのサイズの部屋?広間?とくれば恐らく罠はアレだろう。
その考察を裏付けるように天井付近の壁に穴が開いていく…穴から出てくるのは大量の魔物達、全て倒した事のある既存のモンスだが数は脅威である。
恐らくだが、逃げ場のない半密室に対象を閉じ込め、大量の魔物で嬲り殺しにするダンジョンもの定番トラップでありコレから先多くの探索者を絶望に叩き落とす悪名高きトラップ、その名も
「モンスターハウス!?」
が、今その脅威を存分に見せつけようとしていた。
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