第2話 スライム討伐と魔石の恩恵
「ハッ!?気絶してた!周囲はどうなってる?!」
どれくらいの時間気絶したのかわからなかったが襲われずに済んだようだ。
「危ない危ない、ソロなんだから気絶したら終わりだろうに…次からは気をつけないと」
何か魔石を食ったことでステータスに変化が起きてないか確認する為にステータスを開くと称号が追加されていた。
称号の鑑定の結果はこうだ。
称号『魔石喰い』
レア度 S
獲得条件 人類で初めて魔石を食べる。
特殊効果
1.魔石を食べる事にMP及びSPが1増加
2.魔力との親和性が上昇
3.魔石を食べる事にそのモンスターの所有スキルを一定確率で獲得する。
4.魔石捕食時に起こる魔力の拒絶反応を無効化
5.魔石捕食時に一定数の経験値を獲得
6.魔石捕食時にMPとSPを回復
「は?何これブッ壊れじゃんか!これは勝ち申した。」
どうもMPと SPに変化が見られない事からこの称号の効果は次回から適応される様だ。
「よし、いい加減に移動しないと」
などと呟やきながら通路を歩いていると目の前に水色の軟体動物?がいた。
「おおっ!これがファンタジー世界のど定番のスライムか!」
などと言っていると顔面目掛けて飛びかかって来たので横に動いて避ける。
「スライムの定番攻撃は顔面飛びつきの窒息か酸の吐き出し、当てはまって良かった。未知の動きをされたら初見回避の自信が無かったからな」
攻撃の後隙を狙って木刀を叩きつける…がダメージが通ってる様には見えない。
「流石スライムだな物理には強いってか?聖属性魔法は戦闘向きじゃ無いだろうし倒れるまで殴るか」
攻撃を避けて一発、また避けて一発と繰り返して6回目でようやく魔石と謎の瓶に入った水色の何かを残して消えて行った。
「こりゃなんだ?『鑑定』っと」
アイテム名 スライムゼリー
レア度 G
特徴 ソーダ味のゼリー、食用
これまたラノベ定番のスライムゼリーであった。しかも美味しくいただけるタイプだ。
「せっかくだし食べてみるかね、見た感じ傾ければ出てきそうだし」
などと言いつつ少し食べてみたが本当に普通のゼリーだった。
「んじゃ魔石も喰らうか…」
口を開けて錠剤を飲む様に放り込み、水の代わりに残しておいたスライムゼリーで流し込んだ。
「おぉ少しポカポカするけど気絶するレベルでは無いな、ステータスはどうなってるかな?」
ネーム
レベル 1
MP 6/6
SP 101/101
スキル『鑑定』
ー基礎魔法ー
『聖属性魔法』
称号
ーレア度Sー
『魔石喰い』
「おぉ!上がってる!効果は本物だったか」
俺はテンションを上げながら更に道を進んでいくと小部屋に出た。
「っと棍棒持ちゴブリンが2体にスライムが1体か…初めての集団戦にしてはハード過ぎない?」
とは言っても小部屋に入った俺を見逃してくれるとも思わないので速攻で片方のゴブリンの顔面に木刀を突いてからスライムの攻撃を避ける。
これにより相手も警戒度を引き上げたため、ここからは反射神経と思考スピード、運動能力が問われる戦いだ。
棍棒を振りかぶってきたゴブリンAの攻撃を最低限より少し過剰くらいで避け先程木刀を当てたゴブリンBの攻撃を受け流しスライムの攻撃を空中で叩き落とす。
今度はゴブリンBの攻撃をバックステップで避けゴブリンAの攻撃を
「良し、これで2対1っ!」
スライムを倒すとなると物理だと面倒なので先にゴブリンBから仕留めにかかる。
とは言った物のゴブリンBも基本的には振り下ろししかしてこないので受け流して後頭部への一撃でワンパン、後はスライムだけと言った所で油断していたのだろう、俺は背後からの気配に気づかなかった。
「ガッ!?」
背中に走る衝撃に反射的に飛びのきながらそちらを見るとどうやら戦闘に時間をかけ過ぎて通路に沸いていたゴブリンCにやられたようだ。
背中がヒリヒリと痛み思考を阻害する。
ノーダメクリアが出来るなんて甘い考えは無かったつもりだったが、やはりゲーム気分が抜けていなかったようだ。
「危ねぇ危ねぇ、こんな心持ちならこの後すぐに死ぬ所だった…感謝するぜゴブリンC、こっからは油断も慢心もしねぇ、1人の
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