第1章 上層編
第1話 ステータスと討伐
かれこれ自転車で2分程の所にそれはあった。
「へぇこれが例の洞窟ことダンジョンかぁ…」
サイズは1番高い所で5メートル横に4メートルくらいだろうか、ちと横長いかもするがラノベみたいに多くの人が使うならこんな物だろう。
穴の中は暗い階段だが所々に光る苔が見えるため、転移しての入場みたいなタイプでは無いようだ。
「うし、入るか」
などと長年のネット習慣で癖になった独り言を話つつ階段を降りると情報通りに中心に螺旋階段のあるスペースに出たのだがサイズが体育館程では無く大体小学校一個分程もあった。
「恐らくダンジョンのサイズによって変わるのだろう、これは期待できるぞ!あとはこれをしないとな『ステータス』」
ネーム
レベル 1
MP 5/5
SP 100/100
スキル『鑑定』
ー基礎魔法ー
『聖属性魔法』
称号 無し
となっていた。
「へぇ聖属性魔法かぁ…基本は回復系、後はアンデット特効とかかな?鑑定は言わずもがなだろうし、称号は当然無いと…さっさと先に進むか」
中央の螺旋階段を降りると駅の通路ぐらいの大きさの道が四方に伸びている十字路の真ん中だった。
「壁は石造りで所々にランタンか…ラノベなら『迷宮型』かな?まぁ他にタイプがあるかは知らないが取り敢えず進むか」
俺は螺旋階段を降りた所から見て後ろの道を進む事にした。理由は単純に後続と遭遇する可能性が低いと判断したからだ。
そうして道を進むとすぐにゴブリンと遭遇する事になった。
「へぇ〜初エンカウントはゴブリンか、武器は棍棒かな?まぁ木刀で倒せるでしょう」
などと呟いていると向こうも気付いたのか襲いかかってくる。
真っ直ぐに向かってきて上から棍棒を振り下ろしてくるゴブリンに対し威力確認も兼ねて木刀で受けると相応の衝撃が襲いかかってくる。
「うおっ!思ったよりも強いな、受けた事ないけど男子中学生くらいか?まぁこれくらいなら非力な俺でも倒せそうだ。」
幸いにもバカみたいに振り下ろししかやってこないので木刀の反りを生かして滑らせる様に受け流すと呆気なくバランスを崩して隙を晒したので、首に振り下ろしを一発、次いで背中から腹あたりに向けて一発、最後に足を払って転ばせてから後頭部に全力の一撃を喰らわせてやるとゴブリンは謎の虹色に輝く小粒の石を残すと、残りは灰になって消えてしまった。
「やっぱり現実世界でもゴブリンは最弱か、んで残ったこれが魔石かな?後々魔法武器とか魔道具とかなんなら発電に使うかも知れないけど今は虹色に光る所以外無価値な石ころだもんなぁ…」
放置するには勿体無いし、かと言って価値があるわけでも無い、この推定魔石をどうしようかと悩んでいた俺はちょっとおかしくなっていたのだろう。
「よし食べるか、このサイズなら水が無くても飲めるだろwww」
と言って推定魔石を口の中に放り込んで丸呑みした。
「特に何も無い…いや、体の中が熱い?なんだこ…れ…」
そうして俺の意識は一度途切れた。
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