オタクで戦闘狂な俺が最高難易度ダンジョンをクリアするまで…

鈴ケ谷 慎吾

プロローグ 世界にダンジョンが出来ました

 世界にダンジョンが出来た。

 これはどんな報道機関よりも先にネットの有志によってもたらされた情報である。


 世界規模で震度5強クラスの大震災が起こり世界各地に被害が出ると同時に洞窟が出現、有志曰く中に入ると体育館程のサイズのスペースがあり中央部に階段を確認、そこを降りると色んな作品で良くあるダンジョンって訳だ。


 どうやらゴブリンっぽい緑の皮膚で醜悪な顔をした二足歩行の生物とスライムらしき薄い水色の軟体生物が確認出来たそう。


 両者共に襲いかかってきたが上の体育館程のサイズのスペースにまで逃げると追ってこなかったらしい、戻ってから「ステータス」と唱えると薄い透明な板にステータスの『ネーム』『レベル』『MP』『SP』『スキル』『称号』が確認されたそう。

ステータスは恐らくダンジョンに入らないと見れないとも言っていた。

『HP』が無いのは自分の肉体的損傷くらい自分で把握しやがれと言う事だろう。


『スキル』で確認されたのは今のところ『片手剣術』『槍術』『盾術』『火魔法』が確認され一人当たり2個が平均なのだろうと言った感じだ。


 国より遥かに早くこれだけの情報を持ってくるとは流石は今の時代でも掲示板に張り付いている歴戦のスネークと言ったところか


 この情報を得て我ら掲示板の民は狂喜乱舞している者と慎重派に分かれたが俺は勿論狂喜乱舞派だ、情報を確認した直後に木刀を持って家を出て1番近くに空いた洞窟に向かっている。


 それが後に『深淵アビス』と呼ばれる最高難易度のダンジョンだとは知らぬままに…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る