2024.10.14──制約休

 今日はステーションの外壁掃除のタスクのない、三年に一度の自由な休暇日だったのだが、外空間作業服の新調を怠ったが故に、せっかくの休みを制約だらけで過ごすことになってしまった。

 酸素供給継続時間が二時間しかないため、セントラルステーションまで出かけて買い物に行くことが出来ず、アームスクリーンに契約している映像サービスも、新型作業服への完全移行のため動画視聴も出来ず、耐久数値がギリギリとなってしまったが故に、ストレッチルームで軽い運動すら出来ない始末だ。

 今日出来たことと言えば、本部に新型作業着の購入通信をし、業着を破かぬよう、自室で大人しく椅子に座り紙の本を読むことのみであった。

 三年に一度の休みが、このような形で終わったことは悔しい限りだったが、自身の怠慢が原因であることと、その怠慢が生じた理由が日々の労務と生活に気を使い過ぎたが故のため、己を含めた誰も責めることは出来ないだろう。

 ただ今やることは、この旧時代の情報媒体をゆっくりと解読し、次の三年後の自由時間の使い方について夢想するのみである。

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