第2話 空を飛ぶ魔法
「青色を見ていると心が落ち着くのは、それがこの星に一番多い色だからなんだって」
少女はそう言って、柵から飛び降りた。彼女が飛べることを知っていたから、私は少しも怖くなかった。すぐに、楽しげにここに戻って来るはずだから。
ワンルームマンションの、あまり広くない部屋の真ん中に寝転がって、ぼんやりと天井を眺めている。美羽ちゃんは「ゲームセンターに行く」と言って出かけてしまったから、珍しく部屋を独占できる。期末試験のための勉強もしたいし、読みたい本もあるのに。起き上がりたくない。世間では、大学生って、サークル活動やアルバイトや合コンで遊び回っているイメージがある。他の学生たちは本当にそうしているのかもしれないけれど、私はとにかく無気力で無為な生活をしている。我ながら、若さの無駄遣いだと思う。
ぽよーん、とスマートフォンが気の抜けた音を出した。お腹の上に置いていたそれを顔の前で持ち上げて、画面を見る。メールが来ていた、高校のころのクラスメイトから。
『久しぶりに○○県に帰って来たから、会いたいな』
暇だからいつでも良いよ、と返信して、私は彼女の顔を思い出そうとしてみた。美人じゃないけれど、可愛かったと思う。とは言え、私も彼女も、高校時代全然モテなかった。SNSでフォローし合っているから、彼女の近況を少しは知っているが、未だに恋人はできていないようだ。「ホシノ」のSNSアカウントを開いてみると、新しい投稿がされていた。この近くの駅舎の写真と、「到着!」というコメントが。取りあえず、その投稿にハートマークを押しておいた。
「ユウキー! 久しぶりー!」
ホシノが、大きく手を振りながら走って来る。ここは、情報誌に載っていたおしゃれなカフェの入り口前で、私は彼女が来るまで三十分も立っていた。ホシノが遅刻したわけではなく、私が早く来すぎただけ。約束の時刻はきちんと守りたい上に、暇でせっかちなせいだ。
「ホシノ……かなり痩せたよね……」
最後に会った一年ほど前は、もっとふっくらしていたような気がする。ホシノはなぜか、あははと笑った。
「標準体重になったんだから、褒めてよね。前の方が、太り過ぎで不健康だったんだよ」
「たしかに」
そうとう、ダイエットを頑張ったんだろう。
「私も、食事に気を付けなきゃ」
けれど、カフェに入った私たちは二人とも、デザート五種盛り合わせと、甘いフラッペを頼んでしまった。近況報告……視聴しているアニメや参加したイベントの話がほとんどだった……をし合って、私たちはかなりはしゃいでいたと思う。高校生のころに戻ったみたいだった。一年も会っていなかったなんて、信じられないぐらい。ホシノも私も、体型以外は全然変わっていないのかもしれない。それは、成長していない、とも言えるのだけれど。
「ねえ、ユウキ。最近、ちょっと良くない感じみたいね」
突然、ホシノが声をひそめた。
「良くない感じ?」
「若い魔法使いが、必要以上に魔法の交換を行っているんだって。『Horizontal gene transfer』は体に負担も掛かるし、リスクも大きい。そんなに軽々しくやることじゃない、って批判する人も多いみたい。……って、ユウキ、すごい顔してるよ」
自分では自分の顔を見ることができないから、どれくらい表情に出てしまっているのかは分からない。私こそ、軽々しく魔法の交換を行っている若い魔法使いだ。
「私のところにも、魔法を交換してくれ、って言ってくる人がたくさん来るんだよね」
ホシノは、頬杖をついて、眉をひそめた。
「そっか、ホシノの魔法を欲しがる人は多そうだよね」
身一つで空が飛べる魔法。私も、欲しい。空を飛ぶことは、人の憧れだ。幼い子どもだって、箒に乗りたがり、ティンカーベルの魔法の粉を浴びたがる。
「全員、断ってるけどね。悪用されたら、たまったもんじゃないもん」
「ホシノは偉いね……」
「自分が可愛いだけよ」
ホシノはにっこり笑った。そして、思いがけないことを言う。
「大学も、やめちゃったしね。この県に帰って来たのも、親に顔を見せるためだし」
「えっ?」
成績が良かった彼女は、旧帝大に現役合格した。彼女と同じ大学を受けて不合格になり、後期日程でなんとか別の大学に受かった私としては、軽く聞き流せない。彼女に色々事情はあるのは分かっていても、もったいない、と思ってしまう。
「ブラックだったの、すごく。やめて、せいせいしてるわ」
「へっ、へえ」
なんだか触れてはいけないことのような気がして、私は口をつぐんだ。
ホシノが部屋に泊めて欲しいと言うので、二人でマンションに帰って来た。冷蔵庫の蓋にメモが貼ってあって、そこには「明日の昼まで帰りません」と書かれていた。
「なになに、恋人と同棲でもしてるの?」
私より先にメモに気付いたホシノにからかわれて、私は頭を抱えた。
「そんなわけないでしょ。ここ、単身用のマンションだし。家出少女を住まわせてあげてるだけ」
あまりにもタイミングが良いから、美羽ちゃんが、今日ホシノが来ることを知っていたのだろうか、と思ってしまった。悪魔とも天使ともつかない、謎の水色髪の少女……。もし美羽ちゃんに会ったら、ホシノはどう思うのだろう。
「あれ、ユウキって煙草吸うんだ」
ちゃぶ台の上の煙草の箱を手に取って、ホシノが呆れたように言った。
「体に悪いんだよ。やめなよ」
「分かってる。一日に一本ぐらいしか吸ってないよ」
ホシノは、白い棒を一本取り出し、指先で転がして弄んだ。
「煙草を触るの、初めて。ずっと、どんな感触がするんだろう、って思ってた。私って、子ども舌だから。お酒の味も、煙草の香も、ただ苦いとしか思えなくて。あの人が『美味しい』っていうたびに、悲しくなっちゃってた」
「あの人?」
「大学の先輩」
きっと、ホシノの好きな人なのだろう。
ジュースを飲みながらさんざんおしゃべりした後、夜を惜しみながらも眠気に勝てず布団にもぐりこんで、日が高くなるまで眠っていた。
私が目を覚ましたとき、ホシノはまだベッドで寝息をたてていた。
「寝相悪いなあ」
彼女をのぞき込んで、そして。
まだ寝ぼけていたから、最初、自分が見たものを理解できなかった。数秒間みつめた後、やっと理性が醒めて、息を呑んだ。
布団から投げ出されたホシノの右手の甲。それは痛々しく真っ赤にただれていて、あったはずの黄色い宝石は、ひとかけらも残っていなかった。
私とホシノは、高校の入学式でたまたま隣同士に座っていたのがきっかけで、知り合った。彼女の鞄には、私の好きなアニメに出て来る妖精のマスコットがついていた。「そのアニメが好きなの?」と私が訊いたことから話が盛り上がって、意気投合した。あれから五年、短いようで長い時間が経った。
「私は、空を飛ぶのが好きなの」
ある日の放課後。掃除当番を終えた私たちは、校舎のベランダに出て空を眺めていた。柵にもたれ掛かっている私と、柵の上に座っているホシノ。彼女の顔は少しだけ私より高い所にあって、見上げるのは不思議な感じだった。
「あっ」
突然、野球のボールが飛び込んできて、避けようとしたホシノがバランスを崩した。倒れる身体。舞い上がる黒いスカート。
次の瞬間、彼女は柵よりも高いところに浮かんでいた。
「私、実は魔法使いなの」
青い空の中、誰にも頼らずに浮かんでいる彼女は、美しかった。風にはためく紺のスカーフが、翼のようにはためいていた。
――私たちは、あの日のままではいられなかったのだ。どんなに変わってないように見えても、確かに、失ったものと手に入れたものがあるのだから。
「それじゃあ、また会いに来るからね」
駅の改札前で、スーツケースを従えたホシノが手を振る。私も振り返し、「元気でね」と言った。
結局、右手がどうしてああなったのかも、どうして大学をやめたのかも、訊けなかった。私たちは五年来の友だちで、思春期を一緒に過ごして、たくさんの日々を分かち合った。けれど、高校生の頃のように近すぎる距離で付き合う時期は過ぎたのだ。大人になるということは、他人と適切な距離を保とうとすることなのだと、思う。臆病でも無関心でもない、優しい距離感を――
「それで、本当に良かったと思ってるの?」
ハッとして振り返ると、そこに美羽ちゃんが立っていた。白いワンピースを風にはためかせながら、無表情でこちらをしっかりと見ていた。水色の髪の先が静電気のためなのか跳ね上がっていて、怒っているように見えた。
「美羽ちゃん、なんでここに」
首を傾げる私に、彼女は強い口調で言う。
「ホシノは、大学の先輩に騙されて、右手の甲の宝石を奪われたの。『研究のため』だからと言っていたけれど、本当はお金目当てだった。宝石を裏取引するWebサイトが、あるのよ。ネカフェでアクセスしてみたら、『空を飛ぶ魔法』の石も売られてたわ」
「どうして、美羽ちゃんがそんなことを……」
「私は、情報通なの。あなた、ホシノの友達なんでしょ? 何かやれることがあるでしょう?」
分からなかった。すぐにホシノを追いかけて、辛かったんだね、と声をかければ良いのだろうか。そんなこと、してはいけない気がする。私にやれることなんて……きっと、ない。ないよ、思い付かないよ、ごめんなさい、ホシノ……。
美羽ちゃんは大きくため息を吐いて、肩をすくめた。
数日後、私の部屋に小包が届いた。私宛だったので、美羽ちゃんに確認せずに開けてみる。
「えっ、これって……」
緩衝材を何重にも巻かれていたそれは、小さな黄色い宝石だった。形はいびつだけれど、美しく輝いていて、私は息を呑んだ。一目見ただけで、ホシノの魔法が結晶してできたものだと分かった。
お風呂に入っていた美羽ちゃんが、羊柄のピンクの部屋着姿で、洗面所から出て来た。
「競り落とすの、大変だったのよ」
濡れた髪をタオルでまとめ上げながら、自慢げに微笑む。水色の髪とピンクのワンピースというパステルカラーの組み合わせは、子供用文具のようだ。
「ありがとう、って言いたい所だけど、私の住所と名前をそんな怪しいサイトに登録しちゃったんだよね……」
悪びれもせず、美羽ちゃんはウインクをして付け足した。
「メールアドレスも、ね」
「どうりで、最近、迷惑メールがいっぱい来るわけだ。メアド、変えようかな」
そう言っている間にも、スマホの着信音が三回鳴った。美羽ちゃんが小悪魔的にクスクス笑うので、お礼も文句も言う気が失せてしまった。
土曜日、私は高速バスに乗って東京に向かった。良い物なんだろうけど座り心地の悪い椅子に半日座っていたら、体中が痛くなってしまった。特に、脚。エコノミークラス症候群にならなくて、ホントに良かった。
「ユウキ、なんでわざわざ東京まで」
駅に迎えに来たホシノは、やっぱりやつれていた。健康的なダイエットで痩せたわけじゃないのだろう。
ホシノの部屋は、私の部屋より狭かった。座布団の上に落ち着いてから、私は持って来た宝石を彼女に手渡した。
「ユウキ……」
それから彼女は、数カ月前にあったことを話してくれた。同じ学科にいる男の先輩が、「魔法を科学的に解析している研究室」に所属していて、彼女を研究に誘ったそうだ。最初はとても大切にしてもらえたし、研究は楽しかった。けれど、次第に、先輩が無茶を言うようになった。
ホシノは、自分が魔法使いであることを隠している。だから、手の甲も、目立つ手袋ではなく日焼け止め用のアームカバーで隠している。それなのに、先輩は、「君は本当は魔法使いなんだろう。どんな魔法を持っているんだ」と何度も問いただしてきた。その頃には、ユウキはすっかりその先輩に恋をしてしまっていて、ついにある日根負けしたそうだ。彼女の魔法が「空を飛ぶ」というものであることを知ると、先輩は、実験に使うからと強引に宝石を奪い取った。
「宝石は、また少しずつ大きくなってゆくから、別に良いの。ただ、悲しくて。そっか、ネットで売られてたんだね」
ホシノの声には、諦めが滲んでいた。話している間、彼女は少しも泣かなかった。魔法使いは、泣けない。何故かは分からないけれど。そういうものなのだ。
「辛かったね……」
「うん。聞いてくれて、ありがとう」
彼女はうなずいて、そして、手の中の宝石を私に差し出した。
「これ、ユウキにあげる」
「もらえないよ……」
「私のために、ここまでしてくれたんだもん。これだけじゃ、足りないぐらいだよ」
言い終えて、そして、彼女はハッとしたように私を見た。
「ユウキは、泣けるんだね……」
山根先輩だったら、ホシノの先輩に何か報復をしろ、と言うのだろうか。私には、できない。心の中では、顔も知らないその人をなじる言葉がたくさん浮かんで来るのに。声に出すことはできなかった。良い人ぶっているのだろうか、それとも――
「私って、いつもそう」
帰りの高速バスの中で、窓に映る自分のしけた顔を見ながら、呟いた。
しばらくして、ホシノから「他の大学に入り直すための勉強をしている」という連絡が来た。
「ユウキのおかげだよ、ありがとう」
「応援してるよ」
何と言ってあげて良いか分からなくて、そんな決まり文句しか言えなかった。電話の向こうの彼女は、楽しそうに笑っているようだった。
自分からは、なかなか通話を切れなかった。もっと言いたいことがあるはずなのに、言葉が出て来ない。しばらくの沈黙の後、彼女は、力強いうなずきを残して通話を切った。
「美羽ちゃんて、ホントに十六歳なの?」
マンションの自室。ベッドに腰掛けて古本屋の値札が貼られた漫画を読んでいる美羽ちゃんに、訊いてみる。
「そうよ。私、嘘は言わないから」
「びっくりするぐらい色々なことを知ってるし、頭良すぎだし、私なんかよりずっと精神年齢が高いよね」
美羽ちゃんは、ふん、と鼻を鳴らした。
「多くの少年漫画では、私みたいなのが黒幕だったりするのよね。ユウキは、私が怪しいと思うの?」
「うーん。『ノワールマブ』のボスの娘、みたいな?」
「うっわ、つまんない発想ね」
やれやれと大げさに首を横に振る彼女にたいして、なぜか私は悪い感情を抱けないのだった。
ある日、大学が終わってマンションに帰ると、玄関ドアを開けたとたん異様な空気が溢れだしてきた。背中に寒気を感じながら入る。電灯もついていないし、冷房もかかっていない。
「美羽ちゃん、いるの?」
「いるわよ」
部屋の真ん中に美羽ちゃんが腕を組んで仁王立ちしていて、その足元に両手両足を縛られた男が転がっていた。思わず、はあ、と素っ頓狂な声を出す。
「空き巣よ。ホシノの宝石を盗もうとしたらしいわ。私がいるのに気付かないで堂々と入って来たから、縛ってやったの」
タオルで口をふさがれている男は、もごもごと言葉にならない声を出した。白いTシャツにジーンズという服装で、茶髪を無造作ヘアにしている。どこにでもいるような、特徴の少ない若者だ。
「美羽ちゃんが、一人で……?」
「見くびらないで! 私はこれでも高校の空手部に所属しているのよ」
信じられなかったけれど、突っ込む気はしなかった。男を縛っているロープはどこから持って来たのか、とか疑問はやまないけれど。取りあえず電灯とクーラーをつけ、立ててあった卓袱台を戻す。
「今日の夕飯は、牛丼だよ」
男を部屋の隅に転がしたまま、私たちは買って来た牛丼を食べ始めた。
「やっぱり、ホシノの宝石を買ったサイトから情報がもれたんじゃないの?」
「そうかもね。でも、あなたには私がついているんだから良いでしょ? 絶対に、誰にも危害を与えさせないわ」
「まあ……。それより、この男をどうするの?」
「海にでも捨てようかしら」
男が、苦しそうに唸り声を出す。美羽ちゃんの冗談を、本気にしてしまったらしい。
ふと、私は彼の話を聞いてみたいと思った。
「ねえ、口枷をとっても良い? 大声を出されたら、すぐに戻すから」
「良いわよ」
言葉を発せられるようになった男は、涙ながらに、自分の素性を告白した。
「僕は、星野さんと同じ研究室に所属する学生なんです。お金に困って彼女の宝石を売ってしまったんですが、後から罪悪感を覚えて、取り返そうと思って……」
この人が、ホシノの心を奪った人なのか。確かに真面目で温厚そうだけれど、やったことはかなり酷い。
美羽ちゃんは、じっとりとした目を彼に向ける。
「どうせ、オンラインゲームに課金しすぎた、みたいなつまんない理由でお金に困ってたんでしょ」
「それは……」
男の顔が赤くなる。図星らしい。
私は箸を置いて、男に真っ直ぐな視線を送った。
「ねえ、聞かせて欲しいの。あなたは、最初からホシノを騙すつもりだったの?」
男は唇を噛み、目を伏せて答えた。
「違う。僕はただ、あの子に憧れていたんです。高校生のころ、空を飛んでいるあの子を偶然見て、『なんて、気持ちよさそうに飛ぶんだろう』と思って。最初は、自分が空を飛びたいからとか、お金のためとか、そんなつもりは全くなかったんです。本当に……」
「ホシノは、あなたが好きなんですよ」
男はくぐもったうめき声を出し、さらに低く頭を下げた。
私にできることを、見つけた気がした。
私たちは男をほどいてあげて、それから、ホシノにもらった宝石をわたした。
「あなたの手から、あの子に返してあげてください」
「良いんですか?」
「あなたのためじゃありませんよ、あの子のためです」
悲しい、と言ったホシノの傷は、これで少しでも塞がるだろうか。そう、願いたい。
男が帰ってから、食事を再開した。デザートのぶどうを口に一つずつ口に運びながら、美羽ちゃんは憂鬱そうに天井を見上げる。
「この部屋に送られて来た石は、とても小さかった。分割して販売している可能性もあるけれど、元締めが自分で所有している確率のほうが高いかもね」
「それって、『ノワールマブ』?」
「さあ」
全てを見通すような美羽ちゃんの目は、どこか遠くに向けられているようだった。
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