ブラックモア&キャッチ・ザ・レインボー

 第4回は第7部「スティール・ボール・ラン」のラスボスであるファニー・ヴァレンタイン大統領の配下のひとり・ブラックモアとそのスタンド「キャッチ・ザ・レインボー」です。


 「すいませェん」が口癖(?)のどこかかわいい登場人物で、敵キャラながら憎めない面もありました。


 デザインも個人的に好きです。


 スタンドの能力は雨の粒を固定してその上を歩いたり、またそれらを落として武器にしたりできるという内容でした。


 記憶では確か、週刊誌初出時は「キャッチ・ア・レインボー」と表記されていたような?


 あちらこちらのネット記事や動画などにおいて、「最弱スタンド」のひとつに入れられていたりもし、ちょっぴりさびしくも思います。


 元ネタはイングランド出身のロックバンドであるディール・パープルのメンバーであったものの1975年に脱退し、自身のバンド・レインボーを結成したギタリストのリッチー・ブラックモアと、ファースト・アルバム「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」収録の楽曲「キャッチ・ザ・レインボー」からです。


 正確に言うとバンド名はファースト・アルバムのときは「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」、セカンド・アルバムのときは「ブラックモアズ・レインボー」で、それ以降は単に「レインボー」と変遷しています。


 実際のリッチー・ブラックモアは帝王然とした人物として知られていますが、スティール・ボール・ランではむしろその真逆なパーソナルで、そのギャップがとても興味深かったです。


 楽曲「キャッチ・ザ・レインボー」はメロウなミドルナンバーのバラードで、アルバムの中ではオアシス的に機能している所感を受けます。


 YouTubeとSpotifyにある音源のリンクを下記します。


https://www.youtube.com/watch?v=V5QukAC-jqE


https://open.spotify.com/intl-ja/track/7FtRUrOEDUHTvenvp1BqZo?si=d5c771acaa0749aa


 なお蛇足ですが、セカンド・アルバム「レインボー・ライジング」(邦題は「虹を翔る覇者」)のジャケットでは、アートワークに「虹をつかむ腕」が描かれており、こちらのほうが「キャッチ・ザ・レインボー」のイメージにマッチしているような気もいたします。


 このエッセイを書いていると、無性にジョジョが読みたくなってきますね(笑)

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