【た行】【な行】

【た行】

●Downsloped Way 杉真理

Overlap収録。アコギと弦の柔らかな曲。このアルバムの中で最もマッカートニー風と僕は感じる。歌詞はAnother dayやShe’s leaving homeを思い出す。アレンジはYesterday やFor no oneと同じ心地良さ。室内楽の雰囲気。杉さんの優しいヴォーカルに合ってます。


●DOWN TOWN シュガーベイブ

ご存知、山下達郎さんと大貫妙子さんがいたバント。大滝さんがいたはっぴいえんどの解散時にデビュー。エポさんのヒット曲でも知られる。シュガーベイブとしては唯一のシングル。ちなみに僕はオンタイムではなく、エアチェックテープをよく聴いた。


●DowntownのAngel 杉真理

Ladies&Gentlemen収録。登場人物の性格が明確な杉さんの描く女性。今回は下町美女、凄いお転婆。まるで映画の二人だけの世界ってシーン、夜の遊園地。ギターのカッティングと金管が交互に競うバンド特有の演奏が好き。子猫を抱く不良娘って、これ昔の少女漫画の王道場面ですよ(^^)


●Do you feel me 杉真理

Made in heaven 収録。元々は松本隆さんの映画「微熱少年」の挿入歌。サウンドはG S風と意見が多い。僕はリズム楽器がピーター&ゴードンの愛なき世界、雰囲気がワイルドワンズと感じた。懐かしさを感じる楽器編成が醸すのかも知れない。

※このツイートは2022年2月9日に作詞家松本隆さんご本人にリツイートして頂きアクティビティ、いいね、リツイート全て僕にとって未曾有の数字が出ました。大変光栄な事であり、嬉しく思いました。ありがとうございました。


松本さんのリツイ画像



●楽しい夜更し 大滝詠一

ナイアガラムーン収録。大滝さんのディープなファンは、この曲と「青空のように」を賞賛する。僕の様なロンバケからの人と違い、オールドファンは茶目っ気のある歌詞も好む。漸く最近、僕も良さがわかって来た。「楽しいよ!」って感じ。麻雀を知らないが、気持ちは分かる。


●探偵物語 薬師丸ひろ子

僕が薬師丸さんを好きな理由は、小説映画と澄んだ声の二面にある。早くから大滝ファンを公言していた彼女の声質と大滝サウンドは透明感で一致する。映画主題歌として、とても合った楽曲だったと思う。でもね、たぶん、きっと。(^^)


●ちがうんだよ 伊藤銀次

SUGAR BOY BLUES収録。可愛いアレンジ。泣き虫な女性がベランダでべそをかいている情景。本人歌唱の銀次さんの曲は意外に? 可愛い曲が多い。

使う単語も柔らかい。大滝、佐野、山下各氏との共作共演ではクールな表現が多いのに、ソロでは随分異なる。ギャップもまた一興だ。


●突然の贈り物 大貫妙子

ミニヨン収録。僕の心落ち着くアコースティックはノクターン、ミスティとこの曲。うまくクラシック、ジャス、ポピュラーと並ぶ。大貫さんらしい柔らかな音と穏やかな歌詞に大人の愛情と別れが表現される。呟き調の歌声にピアノとサックスの音色が余韻を残す雰囲気の良い録音。


●ドーナツ・ソング 山下達郎

COZY収録。実は「高気圧ガール」とも、「風のコリドー」とも、同じくらい好きなのがこの曲。ミスド行きたくなる。人を楽しくさせてくれる音楽なら、これもOKです。山下さんなのに、舞台は海じゃなく渋谷のドーナツ店。驚き! ビートも効いてご機嫌です。聴いてみて下さい。大滝さんも好きそうな曲。


●ドリーミング・デイ 山下達郎

トライアングル1収録。録音の雰囲気がジャズ・セッションに感じる。作詞大貫さん、ピアノ坂本龍一さん、コーラス吉田美奈子さんと豪華。パーカッションは自ら叩く。初期のナイアガラサウンドと山下サウンドの交差点と感じる曲。ちなみにシングル収録B面は別テイクとか。


●トワイライト・シンフォニー 伊藤銀次

スターダストシンフォニー収録。モータウンのリズムにキラキラサウンド。言葉選びも綺麗な曲。僕が初めて聴いた銀次さんの曲である。ミディアムテンポのビートが似合うミュージシャンだと思った。

笑っていいとものテーマ曲作曲者としても有名である。


●Don't stop the music 杉真理

ソングライター収録。ギターバントのグルーブ感に松任谷正隆さんらしい鍵盤と平井夏美こと川原伸司さんの雰囲気が被る。杉さん同様川原氏もビートルズ通で別名の羽佐間健二もファーザー・マッケンジーのもじり。大滝さんの協力者でイエローサブマリン音頭にも関わる。


【な行】

●ナイアガラ・ムーン 大滝詠一

同名アルバム収録。当時、山下達郎さんと一緒にニューオーリンズに凝っていたらしく、その成果が出ている曲。懐かしのアメリカンムードといった曲調。映画音楽にも通じるものがある。アルバムの前後にこの曲を入れてサンドした思い入れの強さが見える。優雅な良い曲だ。


●NIGHT LIFE 佐野元春

ハートビート収録。この盤の僕のお気に入り。「ガラスのジェネレーション」を挙げる人が多い。勿論好きだけど、僕にはメッセージ色は、不釣合い。彼女とのデート、日常ソングの方が、僕には合ってた。ウイスキーソーダやシャンペングラス、選ぶ単語のセンスが抜群だった。


●渚のエンジェル 杉真理

オーバーラップ収録。「音の壁」してる大滝さんに近い録音処理。特にスネアとギターのセットの音が響くところ。夏らしいビーチボーイズ風のコーラスも良い。間奏のサックスの入れ方は初期の佐野さんっぽい。僕の基準で、杉さんのソロの中で、ナイアガラ色が見えるのはこの曲。ビーチボーイズとナイアガラサウンドの融合と僕には感じる曲。ディレイ効果が夏の臨場感と清涼感を音にすることに成功している。低音のピアノの音が隠し味で音の厚みに貢献。歌詞は60年代の軽快ポップス調で、アメリカンテイストのラブソング。


●夏のCOLLAGE(コラージュ) 山下達郎

COZY 収録。僕の思う達郎さんらしい曲。透き通ってる音にビートがのる。歌詞はお馴染み説明的な呟き調。冒頭の涼しげなグロッケン、曲末の地味だけど弾むピアノは心地よい。歌詞では永遠や今、僕等などのワードも嬉しくなる達郎ワールドと感じてしまう僕。


●夏のペーパーバック 大滝詠一

EACH TIME 収録。ペパーミント・ブルー同様、僕のお気に入り。やはり小説映画の場面が浮かぶ。避暑地、穏やかな涼風.夏の夕べと机上の文庫本。海岸散歩に出た彼女。最後は、本を横目に、漸く重い腰を上げ恋人を探しに行く主人公。綺麗な物語。チェンバロの音色の前奏も美しい。


●七番街の雨の朝 杉真理

ミストーン収録。これぞシティポップという感じがする、優しい都会派ソング。サビのファルセットでは、マッカートニーのガールフレンドを聴いた時の心地よさを思い出す。夜中にこの曲リピートでかけると確実に寝落ちする(笑)。


●Nobody 杉真理

トライアングル2収録。Nobody と言う単語を多く使うレノンへ、問いかけ形式でのオマージュ曲。彼がNY自宅前で80年に倒れた時、その気持ちを込めて、書いたとのこと。低音部のハモりは佐野さん。リバプールサウンドのリズムに載せているのが、歌詞とマッチしてると思う。

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