リザード、中学入学式の日の出来事

リザードの中学入学式当日、最も仰天した出来事を記載しておきたい。

入学式ではない、入学式へ行くまでの道中、電車内での出来事だ。

リザードの学校の制服には、任意で着用可能な学生帽がある。この学生帽を被って登校する生徒は普段はいない。記念すべき行事に被る生徒が少数名いるかどうかという程度である。よって、わざわざ購入する必要のない代物なのだが、リザードの入学祝いとして本人が希望したら購入するという程で、憧れの学校の帽子を希望したリザードに買い与えた。もちろん、それを被って入学式に参席するわけだが、電車内でも当然被っていた訳で、それを目にした大学生が「おい、あいつあそこの学校の生徒だよ、すげ〜〜〜天才だよ。いいなぁ、俺もあの帽子被りたかった。」とのお声がおかん星人の耳を捉えてしまった。

え、そんなにあの学校すごかったのか?

自分の息子のしでかしたことに今更ながらにビビってしまった瞬間であった。

斯くしてあの帽子は初日で役目を全うし、その後はリザードの部屋で眠っている。確認はしていないが、おそらくホコリを被ってかわいそうな状態になっているのであろう。あの帽子を目指して猛勉強する小学生男子は少なからずいるのだ。もう少し大切に扱ってもらいたいのだが、本人の所有物なので好きにしてもらうことにしよう。

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