バレンタインチョコ

毎年恒例となりつつあるアシマリとのバレンタインチョコ作り。アシマリが作ったチョコは、もれなく彼女の女ともだちとのプレゼント交換に使用される。おかん星人はいかにチョコレートの扱いが繊細かを熟知しているので、難しいレシピは一切受け入れない。シンプルで簡単なレシピをアシマリに選ばせて実践させる。実践させるとはいえ、結果的にはおかん星人が大半を受け持つことになっているのが現状だが、年々成長させないと意味がないので、昨年はおかん星人の負荷が8割だったところを今年は6割くらいに抑えることを念頭に無事にことなきを得ることができた。

しかし、小学生女子というのはケチというかわがままなもので、作ったチョコレートをリザードにあげることを頑なに拒む。女子と縁のない男子校生のリザードに、少しくらいは恵んであげれば良いものの、ここが兄にとっては可愛げのない娘と化してしまう複雑な兄妹関係だ。まぁ、アシマリも友達関係で悩んでいるのは確かで、その友達のために一生懸命チョコレートを準備するのがいたたまれない部分もあるのだが、女子同士の付き合いというのはどの年代も面倒なものである。交流関係は最小に抑えるに越したことはないと、常日頃からアシマリには伝えるが、小学生にはまだまだ無理な話のようだ。

そしておかん星人は会社でお世話になっている女性の同僚と、男性の同僚にチョコレートを用意した。これは市販のどこそこのブランドのチョコレートだ。まぁ、義理チョコにはちょうど良いだろう。たまにはこのような考慮も必要だということだ。人間関係とはなんと複雑なものなのかと思わざるを得ないのであった。

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