給与が支給されないと御免な話①

現代、職場でご法度と言われる行為はもちろん「ハラスメント」行為である。とはいえ、古い世代の人間からすれば克服しがたい行為であるものだ。おかん星人も過去に少なからず、ハラスメント行為を受けた経験がある。おかん聖人の受けたのはセクハラではなく、パワハラ行為である。この手の話を暴露するのはご法度なのかと思っていたのだが、以外にもSNSに掲載している人は相当数存在するという事実を知った。今まで誰にも相談することができずに乗り越えてきたからこそ今があるのだが、当時を振り返ると未だに腹が立って仕方がないので、この場に書き留めておいて鬱憤を晴らしたい。

昔の上司の話なので時効である。


「こんなクソ上司の世話は、給料をもらわないとやってられない。」


その上司はいろいろ困った点があったのだが、一番最初にやばさを感じたのが「学歴および自分の出身大学自慢」である。初対面で相手がどこの大学を卒業しているかをチェックする。そしてその話題を広げてくる。正直なところ、出身大学に思い入れがあるかどうかは人それぞれだ。おかん聖人は出身大学を嫌いではないが、非常にドライで思い入れはあまりない。しかも卒業してから相当な年月が経っている。もはや記憶もあまりないのが現状だ。そんなおかん聖人に対して大学の話をされても鬱陶しいことこの上ない。しかしながら相手が上司なので無碍にもできないわけで、仕方なく話相手をせざるを得なかった。誠に苦痛だった。

そして、更に辛かったのが自分の出身大学自慢である。これが東大とかであればとにかく煽てまくって終わるのだが、上司の出身大学は田舎の三流大学だ。おかん聖人の出身大学の格下である。この大学の良さをエンドレスに語られて、どのように反応すれば満足するのだろうか。案の定、おかん聖人の反応が気に入らなかったらしく、一度呼び出されて詰められたことがある。業務内容ではなく、上司の出身大学の話で呼び出されて詰められるとは誠に時間の無駄かつレベルの低い話で虚しくて仕方なかった。そもそも、ある程度の役職者が三流大学出身だと自慢すること自体が如何なものか、下品だとは思わないのか、いい歳をした大人かつ社会にステータスのある人間なのだから、世間体というものを意識してもらいたかった。

そんなことがあり、おかん星人は自分より低学歴の人間が日に日に嫌になって行った。世間一般的に低学歴と言われる人間になんの罪もない。ただ単にあの上司のおかげで自分の子供達には自分以上の学歴を持ってもらいたいと思うようになってしまった。

(続く)

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