第2話 美貌の持ち主

あれはいつだろう...


中学校では俺、いや僕は学校に通えなかった。

小学校とは違って新しい環境に馴染めず不登校になった。


中学校の3年間はもうあまり覚えてない虚無すぎた。

今の生活が楽しいからそんな気持ちも忘れ去っていた。


高校へ入るにあたって不安なこともたくさん会ったことけど

頑張って乗り越えて友達もできたし部活も楽しくなってきた。

勉強はまぁ...が、頑張ってるし!?


「よ~陽太ッ。」 

「うわぁ!?もう...びっくりさせんなよ。」

「なんだよぉ寝不足か?また遅くまでゲームしてたんだろ笑。」


ゲラゲラ笑っているこいつは茂、

入学当初後ろの席で声をかけてくれて仲良くなった。

俺に友達ができるなんて夢にも見てなかった。


「もうすぐホームルーム始まっ!?

      おいおいなんだあの子チョーかわいいじゃん誰だろ転校生かな?」


茂は目をまん丸くさせながら不思議そうに僕に聞いてくる。


「ふわぁ~さっきまで寝てたから気づきもしなかった。」


そこには女優とでも言わんばかりの美貌の持ち主がクラスの女子に囲まれて

質問攻めされている光景があった。


「めっちゃ可愛いじゃん告って来いよ。」


冗談交じりで言ったつもりだったが。


「よ、、よし!おおおお俺言ってくる!」


早歩きでその美貌の持ち主のもとへ茂は歩いて行った。


言葉が出なかったまさかこいつがそこまでバカだとは思っていなかった。


「す、好きです付き合ってください!」





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