❖夕陽新聞❖

夕陽新聞 2125年4月18日朝刊より


【横浜に出没「フカヒレ」を横浜班が駆除】

 横浜の八景島で17日、フカヒレの発芽を観測した横浜市食物対策駆除課は、全部隊での駆除を試み、駆除することに成功した。その場に居合わせた人は、その背景には四季蟹のひとりである「小鈴シャオリン」と、もう一人「サンマ男」の活躍があったと語る。喰い人を含め死亡者、行方不明者の数は推定で300人を超えるとされ、自衛隊の救助が今も行われている。現在の死亡者、行方不明者数は以下のようになっている。


【死亡者】

横浜市食物対策駆除課より

夏蟹——紅花ホンファ

秋蟹——明玉ミンユー

冬蟹——万姫ワンチェン を含む263名

他一般人より51名、合計314名が死亡。


【四月の食物発芽数 全国で急増】

 横浜の「フカヒレ」のみでなく、全国的にタベモノの発芽が増加傾向にあることを、食物対策駆除課本部が明らかにした。これを踏まえて東京大学で生物学を教える藤田教授(73)は「生物というものは、元来から絶えず進化・変化を繰り返して、生きやすい姿を見つけていくものです。現在、タベモノはその模索段階にあり、今後発芽数は急激に伸びていくと考えられるでしょう」と語る。人間が頂点に君臨する生態系の維持は、今後ますます難しくなってくると予想される。


【ヴァージニア大学「サルの中毒覚醒」に成功】

 ヴァージニア大学は17日、サルの中毒覚醒に成功したことを発表した。人間以外の生物への中毒覚醒事例は、今回が初めてとされる。ヴァージニア大学生物学教授スミス(64)は「これはすばらしい発明だ。動物に中毒覚醒ができるようになれば、人間が戦う必要がなくなるだろう。今後とも研究に努めていきたい」と話す。日本でも人間が命を賭ける仕事がなくなる日を、願うばかりである。

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