オリジナル要素

命名

 作品世界に限らず、リアルでも人の名前にはだいたい意味があります。たいていは良い意味ですが、時代背景から結構ひどい命名もガチであったりします。

 女性名のウメさんとか、トメさんとかは家族計画での位置づけ(これから子作りするぜの産めさんと、これで最後の子にしようの止めさん)のまんまという女性蔑視の時代ならではの名前とか、今やったら人権問題ですよ。

 それは置いといて、寿限無寿限無はお笑いだけでなく、古今東西親というものは子供にたいして漠然と幸せになってほしい、健やかに長生きしてほしい、食う寝る所に住むところに困らず、広い世界で活躍して燃えるように恋をして電話の通話料を下げる、そんな人生を送ってほしいと思ってるわけです。


 ラノベキャラクターへの命名には作者が登場人物に対して課した位置づけがそのまま名前に出てるのがいくつか散見されますが、正直なところ感心しません。計画段階ではいいけど、出版するまでには清書しておけよと普通に思います。こいつどういう立ち位置だっけというのが間を空けてもすぐわかるという意味ではいいアイデアですが、読み手としては相当シラケますね。親がそんな名前付けるかよって言うツッコミをしてしまってその瞬間現実世界に引き戻されてしまうんですね。やるならやるでいいけど、ここではないどこか遠くの国の言葉でやって、読み手に分からなくしておいてほしいですね。

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