魅力的なツレ
主人公(=読者)を気持ちよくさせる相方の設定について。
ヒールや敵役含めて、作品世界のキャラクターはすべて主人公(=読者)を気持ちよくさせるためにのみ存在が認められます。ですから、味方は有能、美貌か美形でいい思いをして、敵はバカで醜くやられまくり、そして自業自得で痛い目に遭う。
物足りないくらい単純すぎるくらい単純でいいんです。そういうのを求めて読んでいるんですから。もし複雑な人間関係を波乗りしていくように乗りこなすような作品が書きたいなら、ラノベではなくて絵本とか児童文学に行ってください。
実際の人間社会ではそんなに単純ではないのですが、そういうのに疲れてラノベを開くお客様に、なんで作品世界でもめんどくさい矛盾だらけの人間関係を読み進めさせるの?バカなの?死ぬの?
ラノベは人間関係に疲れた大人の読み物です。複雑怪奇な人間関係はリアルでお腹いっぱいなんです。他方シンプルな人間関係に飽きている子供たちは、そういうのにワクワクしますから、ぜひそういうのはラノベじゃなくて絵本とか児童書でどうぞ。
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