第2.5話 ティータイム


エレナは月の女神に連れられ、月の神殿に来ていた。

そして他の神殿を回る前に私は、月の神殿を探索することにした。


大広間を抜けると廊下があった。

そこの入ってすぐ右のところに客間があった。

そこに入ると、一個のティーカップがあった。

それは浮いていて、まるで人が飲むような動きをしていた。

「あれは何?」

私は疑問に思い、小声でいった。

「あら、エレナさん。いらっしゃい。ここは客間です。」

月の女神の声が聞こえた。

「いきなりの旅立ちに心もお疲れでしょう。少しお茶しませんか?聞きたいこともあるでしょうし。」

彼女は言った。

私は月の女神の言葉に甘え、お茶を飲ませていただくことになった。

「神殿にも、客間なんてものはあるんだ…」

私はぼそっと言った。

「もちろんです。私達、神も、お互いをお互いの家である神殿に招待することもあります。あなた方が友達の家に遊び行くのと同じようなものですよ。」

女神様は

そうなんだ。神様が遊びに行くって全く想像もつかない。


「改めて、自己紹介をさせていただきましょう。

わたしは月の女神である白月といいます。

およそ45億年前にこの月とともに誕生しました。

私は神の中で、惑星系統の神、星神です。」

いきなりすぎる自己紹介にまだ中学二年生の私は戸惑い、反射的に

「私は、エレナ。

誕生日は分からない。

今のお父さんとお母さんは、私の本当のお父さんとお母さんじゃない。

もともと私は街で捨てられてた子だから。」

月の女神は一瞬渋い顔をした。

私は、明るい空気に戻せるように、

「ねえ、なんと呼べばいい?白月さんでいい?」

と言った。

「はい。なんて呼んでいただいても構いません。」

月の女神……白月さんは言った。

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神託の奏者 sun-333333 @sun-333333

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