第2話:ご多聞に漏れず連れて帰るのか?
下校時、河川敷で出会ったスキャリーとかって闇の女神様、ネーブル。
まだ、いまいちよく分かんないけど・・・これも運命の出会いってやつ
なんだろうか。
「
だけどって言ったら・・・あんたどうする?」
って、はっきり俺の方をみたネーブル。
瞳が赤くて、吸い込まれそうで、ご多聞に漏れず超愛かった、キュート&
セクシー。
「ねえ・・なにボーッとしてんの?」
「あ、ごめん、なんだったっけ?」
「だから〜ちゃんと人の話し聞けよ」
「私〜行くところないんだけど・・・そう言ったら、あんたどうする?
って言ってんの!!」
「どうするって?・・・どうもしないけど」
「薄情な男・・・女の子が困ってるのに?助けてあげようって気にならない?」
「つまり、それって・・・もしかして俺の家に連れてけってことかな〜?」
「もしかしくても、そう」
「どうかな、いきなり君みたいなギャルっぽい子を家に連れて帰ったら、
おやじとおふくろに、なに言われるか分かったもんじゃないからな」
「同級生の女子ってことにしときゃいいじゃん」
「そのビジュアルで?・・・制服とか着てるならまだしも?、同級生?・・・
ないだろ」
「なに、じゃ〜私を放って帰るの?」
「ん〜それもな・・・非人情なやつになっちゃうしな」
「俺さ、捨てられてる犬とか猫とか放っておけないタイプなんだよね」
「私は捨て犬や捨て猫扱いか?」
「そうだ・・・あのさ、よかったら・・・あんたの願いひとつ叶えてあげるからさ」
「願い?・・・そんなド◯ゴンボールみたいなことできるの?」
「そうね、あっちは7個揃えなくちゃいけないけど、私はいつでもどこでも、
即、叶えてあげられるよ」
「ただしさ、あんっまり質量の大きな願いは叶えられないけどね」
「なに?質量って?」
「腹が立つからって地球消せなんて言われても無理だから・・・」
「消せてもせいぜいその自転車くらいかな・・・」
「うそ〜・・・それまじで?」
「ならさ、いらないものみんな消しちゃえば世界征服できるじゃん」
「そうだけど、気にいらないからって、そんな勝手してたらキリが
ないでしょ。
何もなくなっちゃったら世の中それはそれでつまんないよ?」
「人だって、いい人も悪い人も適度にいるから面白いんだよ」
「なるほどな・・・たしかにな」
「願いだよね・・・急に言われると思いつかないから帰るまでに考えとく
ってことで・・・」
「じゃ〜来てみる?・・・俺んち」
「じいちゃんの代から住んでる家だから古民家カフェでもやろうかなって
思うくらいのボロ家だよ・・・それでもいい?」
「雨風しのげたらいいよ・・・それと飯食えて風呂に入れてちゃんと布団で
寝られたら・・・」
「まあ、そのくらいは保証する・・・」
「本当に願い叶えてくれるんだよな?・・・家に連れて帰ったら、うっそ〜
って言わないでよ?」
「無理な願いじゃなかったらなんでも叶えてあげるよ」
「ところでさ、
「いないけど・・・前はいたけど、今はいないね」
「じゃ〜その彼女と「
「は?・・・・ラヴ?・・・なに?ラヴって?」
「人間の世界の言葉に訳したらセックスって意味」
「セ、セックス?・・・それをラヴって言うのか?」
「あるの?、ないの?」
「ある・・・けど・・・」
「あるならいいの・・・それだけちょっと聞いてみただけ」
「さ、行きましょ・・・古民家へ」
「んん・・・ああ分かった・・・なんか、いまいち誤魔化された気がする・・・
なんだったっけ?」
「いいから、行こうよ」
「うん・・・歩いて帰ると大変だから、よかったら自転車の後ろに乗って」
ネーブルは俺の自転車の荷台にまたがった。
スカートが短いから・・・舞い上がらないか?・・・どうなんだろ?そのへん。
それにしても、太ももめちゃエロいな〜。
「行くよ、しっかり捕まっててよ」
「あの向こうに見える長い坂道をブレーキいっぱい握りしめてゆっくり
ゆっくり帰るからね・・・」
つづく。
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