花と詩〜あきらかな危険分子〜
釣ール
手に取るまでわからない
カムベルは今回も植物達の記録に励む。
仕事だ。
労働とは違う。
しかし植物達だけで完結しすぎるのはもったいない。
新たな世界を経験したいのは人間だけじゃない。
今回はカエンタケ様について少しだけお伝えしよう。
毒キノコとして人間へ認識されたのが二◯◯◯年以降。
それまで見た目で生き延びたことを誇らしげに語っていた。
毒で誰かを陥れるわけではない。
生き残るための術だ。
だが食物連鎖の頂点にいる者達はみな知恵を得るため、知識という前座がいる。
犠牲の入り口なのだ。
あの方は意地悪ではないものの、勝負癖があって仲間が天敵にかじられ悶える姿を楽しんでいたらしい。
カムベルは話を聞いているうちにキョウチクトウ様とは考え方が違うことに気が付き全てが新鮮だった。
長い自慢話が終わって、記録を終えたカムベルは藻類達へのインタビューも検討する予定を入れた。
露骨だからこそ招き入れる恐ろしさ。
それは教訓や学びとは違って、別世界のサバイバル生活としてカムベルの記憶に残った。
花と詩〜あきらかな危険分子〜 釣ール @pixixy1O
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
欠けたくらし2024/釣ール
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 4話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます