第5話こいつだけはっっ!

ある、若い男がいた。

そいつは、倉庫管理の仕事をしていた。

障がい者枠と言って、一般企業では数%障がい者を雇わなくてはいけない。

そこで、彼は障がい者に向かってこう言った。

「しょせん、障がい者は使い捨て!」

と。

本気で、言っているのなら殺してやりたくなる。

冗談でも、半殺しにしたい。

この言葉を聴いて、あっ、障がい者ってこんな風に思われているんだなぁ〜、と自認した。

しかし、話しを聴けばソイツも知的障がい者らしい。

笑顔で、殴りたいッッ!

障がい者と聞くと、怖がられたり、馬鹿にされたり、必要以上に手を出したり。

僕はこの世の中に、健常者で障がい者の事を理解してくれる人間はいないと思っている。

いいや、違う!と、言う健常者はその時点で間違っている。

だいたい、健常者って言葉も好きではない。

健常者でも、犯罪は犯すしイジメなどする。

障がい者よりタチが悪い。


「しょせん、障がい者は使い捨て」

このフレーズは頭から離れない。

身体、知的、精神障がい者でも立派な人は大勢いる。

また、全ての障がい者は現状にあぐらかくこと無く、努力し続けている。

一部を除いて。

その一部の障がい者も何かしら格闘している。決して、使い捨てなんかじゃない!

障がい者は健常者よりも、人間的だと思う。

だって、人の苦しみを理解出来るのだから。



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