とにかく色々なことに支障が出ます!

みなさま、お疲れ様でございます。ネコ?です。


第1回で①~⑩の推論の誤りの代表例と急性期のきっつい心理状況を紹介しました。


これらは、推論の誤り自体が良いとか悪いとか、推論の誤りをしがちだから性格を直さないといけないという類のものではありません。

こういう推論の誤りをしてしまう自分は、ダメな人間だなどと考える必要は全くないのかなと認識しています。


それでも、推論の誤りの結果、自分が苦しい思いをするのであれば、改善したほうが自分が楽になるでしょ?という視点から、楽になるための色々な技法があり、一番有名なのは、認知行動療法というやつかと思います。


ただ、こうした心理療法ははどん底に落ちる急性期より、回復期に役に立つ印象です。


さて、ネガティブな感情の大波以外に、うつになって物理的に困ることを紹介したいと思います。


1.忘れっぽくなります

本当にものを忘れます。この話、あなたにしたっけ?ということが増えます。

スケジュール等も忘れます。短期記憶が機能しない感じです。

これは実務的に非常に困りますし、落ち込む原因にもなります。


2.疲れやすくなります

ものすごく疲れやすくなります。

買い物に行っただけで、疲れてお店の中で座り込み、さらには寝込んでしまいます。

また、気づかないうちに極度に緊張しているので、緊張性頭痛やひどい肩こりに悩まされます。

例えば、1,2時間ずっと肩に力を入れて過ごしてみてください。どんな方でもぐったりされると思います。それと同じ状態が人と会っている時や仕事をしている時にずっと続きます。


3.思考がまとまりません

十分に精通している事柄であっても、思考がうまくまとまりません。

文章などがうまく書けなくなりますし、読書などもできなくなります。

私は急激に状態が悪化するタイミングで講演資料の作成やら、仕事の報告書の原稿作成やらをしてしまい、本当に追い詰められました。

また、家電の説明とかも理解できません。機能の説明をされても比較ができません。


4.精神科医との相性が重要です

そもそも多くの精神科・心療内科のクリニックはすぐに診察をしてもらえません。初診が2週間後とかザラです。

そして診察に漕ぎつけても医師と相性が悪いと、うまく状態を伝えられません。


5.産業医は役に立たない(気がする)

本当に役に立ちません。復職可の紙を所属長宛に書くだけです。

そんな気がします。気がするだけです。


6.休養の仕方が分かりません

これは本当に困りました。

休養してくださいと言われるだけで、どうすればよいのか分からないわけです。

それで小旅行に行ったり、友達と飲みに行ったりするんですが、これはダメなわけです。

こうした休み方は健康な人がする気分転換であって、うつ病の場合、「休む=何もしない・何も考えない」ということになります。ひなたぼっこしながら、座禅を組んどけという感じです(徐々にアクティブにしていく流れですかね)。

私の場合、数か月間は読書も映画鑑賞も禁止されました。


まあ、こんな面倒ごとがありました。


こうした状態が改善したのは私の場合、良い主治医、休養、服薬のおかげです。少し元気になってから、カウンセリングも受け始めました。カウンセリングも自分の気持ちを吐き出す機会になって、状態の改善に役立っていると思います。


それで、「あれ?、良くなってるかも」と感じたきっかけがありまして、私の場合はクリニックの帰り道にふと、「家系ラーメン食べたい!」と思った時ですね。

一昨年の12月に中等度のうつと診断されて、半年くらいしてから初めて「○○を食べたい」と思えました。それで食べたらおいしくて(^▽^)/


まあ、こんな感じございます。今はカクヨムの皆様とのやり取りが本当に楽しく、状態はだいぶ良くなりました。


あまり参考にならないかもですが、精神疾患を抱えた登場人物のキャラ設定等の参考になりましたら、幸いです<(_ _)>


失礼いたします~。

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