うつ病になったら困ることがあるんですよ( ー`дー´)キリッ

ネコ?

ネガティブ思考の大波に飲まれます!

ようこそお越しくださいました。ネコ?と申します。


1年ほど前にうつ病になりました。今はだいぶ状態が改善しているんですが、この1年間を振り返って、うつ病になって困ることを近況ノートに複数回に分けて記載しました。


精神疾患を患う方も増えていると聞きますので、より多くの方に病気のことを知っていただければと思い、エッセイの形で構成しなおして、投稿しようと考えました。


それで第1回目は、うつ病を患った人間の頭の中(というか心の中)がどのような状態になっているのか、ご紹介してみようかなと(私の場合はですが)。


よく、うつになった時あるいはその直前期において、「考え方のクセ」が自分を苦しめると言われます。ここで言う考え方のクセとは、「誤った推論」に基づいて、つらい気分を生み出す思考を自動的・反射的にしてしまうことを指します。


この「誤った推論」には、以下のような代表的なものがあり、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。


①憑依的推論(結論の飛躍)

根拠がないのに他人の心を読みすぎたり、将来のことを先読みしすぎたりして、事実から飛躍した悲観的な結論を出してしまう。


②分極的思考

ものごとを白か黒か、良いか悪いかで考える二者択一的な思考。


③感情的決めつけ

(事実でなく)自分の感情を根拠にして、状況や物事を判断する。


④レッテル貼り

自分はダメな人間だと極端にネガティブなレッテルを貼ってしまう。


⑤誇大視・微小視

短所や失敗を拡大解釈し、長所や成功を過小評価すること。


⑥過度の一般化

たった1つの良くないことがあると、全ての物事に当てはめてしまう。


⑦マイナス化思考

良い出来事や何でもない出来事を悪い出来事と解釈してしまう。


⑧自己関連付け

良くない出来事を自分とは関係ないと分かっていることまで、理由なく自分のせいだと考えること。


⑨選択的抽象化

良いことも悪いことも起きているのに、悪いことばかりを取り上げて考えてしまう。


⑩すべき思考

必要以上に~しなくてはいけないと考え、自分自身を追い込んでしまう。自分に過度のプレッシャーをかけてしまう。


こうした推論の誤りは、程度の差はあっても多くの人が持っている考え方の個性だと思います。そして健康な時は、むしろプラスに作用することもあります(物事に対して慎重、仕事の質が高い、決断や行動が早いなど)。


ただ、何かをきっかけに抑うつ状態になると、上記の推論の誤りが刃になって自分の感情を傷つける方向に向かいます。


私の場合、一番ひどい時には、周りの人間の何気ない発言、細かい行き違い、メールの文面、些細なミス(リモートミーティングのIDの送り忘れ等)、資料の出来栄えへの不満などあらゆる事象をきっかけに、15分に1回くらい、①~⑩の推論の誤りの大波がランダムに襲ってきました。


そして、もう駄目だ、自分の居場所はない、自分は役立たずだとドーンとメンタルが低下していました。


頭を切り替えても、五感から入ってくる情報全てがネガティブな刃になって、次から次に襲い掛かってくる感じです。

葛飾北斎の富嶽三十六景のうち「神奈川沖浪裏」に描かれている、あの小舟のような状態と言えるかもしれません。


感情の大波に翻弄され、自分で自分がコントロールできなくなってしまい、こんなつらい状態が続くくらいなら、死んだほうがましだと追い詰められていきました。

どん底に落ちるまでの期間は、抑うつ状態にあると診断されてから、1.5か月くらいだったかと思います。


同時に、不眠と食欲の減退も私の場合は生じました(体重は3か月で20キロほど減りました)。


なお、こうした状態は、休養と服薬の効果が現れるまで続きました(休職と服薬開始から1か月くらいで少し緩和しました)。


もし皆様の周りにメンタルの状態が悪化していて、ネガティブかつ同じような不安や愚痴ばかり話している方がいた場合、頭の中で上記のような推論の誤りがグルグルグルグル回って、自分でもどうしようもなく、苦しんでいる状態かもしれません。


私は医療従事者ではありませんし、心理職でもありません。また、上記は私自身の経験談でしかありませんが、どなたかのお役に立てばと思い、ここに記載します(創作やキャラ設定の参考とかにしていただければ)。

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