第34話 魂

 魔人のエリアにて魔人軍と人間の軍が争い合う。


 「ま、守れ!このエリアを通すな!」


 魔人の兵は叫ぶ。


 このエリアを制圧されれば次は魔人の街へと侵攻する恐れがある。 


 「全力を持って死守せよ!」


 魔人軍、軍長バリゲードは兵士に叫んだ。


 「元気ですね〜魔人さん達は」


 そう言うの7は人の勇者の1人念力の勇者コココ。


 「全力を持って潰す」


 7人の勇者の1人流星の勇者リュミアは言った。


 「勇者が2人も…」


 魔人の兵は言った。


 「臆するな…立ち向かえ!」


 バリゲードは兵士に言った。


 『オー!』


 魔人の兵士達は特攻する。


 兵士はコココに斬りかかる。


 「獲物で〜す〜」


 コココは念力を発動する。


 兵士達は身動きが取れなくなる。

 

 「う…動け…ない…」


 そして宙へ浮く。


 「せーの!」


 コココが手を握る。


 その瞬間兵士達はまるで握りつぶされようになった。


 「ひ…ヒィ…!」


 後ろへといた兵士は震えながら声を漏らした。


 「次はあなたの番です」



 「は…速い!」


 兵士が叫んだ。


 リュミアが流星のごとく兵士を斬り倒していく。


 とてつもなく速いスピードで。


 「魔法詠唱…死すれ!ブラッドバースト!」


 兵士達はリュミアに魔法を放つ。 


 いとも簡単にリュミアはかわす。


 そして指を兵士に向ける。


 「流星よ、降れ」


 空から兵士に流星が降り注いだ。


 「ぐ…グァー!」


 兵士達は流星により倒される。


 

 「まさか…貴様がいるとはな…」


 バリゲードは対面している相手に言った。


 その対面している相手は第1軍隊長アサシン。


 アサシンは勇者を除く中で人間の中で最強と謳われていた。


 「諦めてその首を差し出すことをお勧めします」


 アサシンは剣先を揺らしながら言った。


 「ハッ!諦めるわけにはいかいのよ!」


 バリゲードは剣を構えた。


 「愚かな…」


 その瞬間バリゲードの目からアサシンの姿が消えた。


 「ハッ!」


 一瞬にして、バリゲードは斬られていた。


 バリゲードは片膝をつく。


 「な…なにが起こった…」


 「……………」


 アサシンは無言のままバリゲードに近づく。


 「クッ!まだ諦めてはないぞ!」


 バリゲードは立ち上がる。


 「ウォーーーーー!」


 バリゲードは、アサシンに特攻する。


 魂の叫びと共に。


 だが、いとも簡単にバリゲードの攻撃はかわされまた斬られる。


 「グッ……!」


 しかしバリゲードは、また立ち上がる。


 「まだまだ!」


 そして、また斬られる。


 だが立ち上がる。


 「グッ…まだ諦めんぞ!」


 斬られる。


 倒れる。


 しかし、まだ立ちあがろうとする。


 「もうやめなさい。あなたは、なぜ勝ち目のないのに闘おうとするのですか?」


 アサシンはゆっくり近づきながら言った。


 「勝ち目がある、ないのではない!私の命がある限り、戦う!それが兵士というものだ!」


 バリゲードは力を振り絞り立ち上がった。


 「兵士?笑わせんな魔人ごときがよぉ?」


 アサシンは眼鏡を直しながら言った。


 「おっと、失礼…言葉が荒れました」


 「それがお前の本性か…」


 「なんとでも…」


 「アサシンさん♪敵の殲滅完了しました!」


 コココはスキップしながら報告をした。


 「ご苦労」


 「グッ…勇敢なる兵士よその命は無駄にはせんぞ!」


 「無駄ですよ…この状況であなたは何ができる?」


 「私の役目は命を持って貴様を止めることだ!」


 バリゲードは斬りかかる。


 が、当然のごとくかわされアサシンの剣はバリゲードを貫いた。


「ガッ!ハッ……」


「終わりです…」


「バリゲード、見事だ」


「あなたは…大魔王ギザラン」


 颯爽と現れたのはくく軍を引き連れたギザランだった。


 



 

 


 

 

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