第29話 4人の刺客

 「来たわね」


 ネイン達は城の前で待ち構えていた。


 「ブハッ!ん?なんだ、俺たちが来るのがバレてたんだなぁ」

 「ムフ♡いいじゃない。バレてようがバレていまいが殺すのは変わらないんだから♡」

 

 空から4人の刺客が降りてきた。


 「見たところゾルデニックね」

 「よ…4人ですね」


 ネインとコロンはそう言った。


 「そそ正解よ♡ご褒美にあの世へご招待しちゃうわ♡」


 ゾルデニック幹部名をマカオ。見てくれはオカマ。


 「カマセが世話になったな…」


 ゾルデニック幹部名をセイバー。腰に刀を着けている。


 「お前らしっかり殺せよ」


 ゾルデニック幹部名をカラン。髪が長くその髪のせいで顔が見えずらい。


 「ブハッ!女だ!女大好きなんだなぁ!」


 ゾルデニック幹部名をブデ。見た目はデブ。


 この4人がゾルデニックから送られてきた幹部達。


 「たった4人ね…舐められたもんだわ」


 ネインは挑発するように言った。


 「ブハッ!お前らはそのたった4人に殺されるだぞぉ!」


 ブデは唾を飛ばしながら叫んだ。


 「ウゲッ、汚ね〜。俺ああいうタイプ苦手なんだよな〜」


 アルネネは吐くようにそんなセリフを吐いた。


 「ブハッ!な、なんだと!よし、決めた!おいらはお前とやる!」


 ブデは怒りながらアルネネに叫んだ。


 「アァ?上等だよ!デブ野郎!」


 アルネネも叫んだ。


 「ウフ♡じゃあ私は〜どの娘とやろうかな〜」


 マカオはネイン達を一人一人眺めた。


 「ん♡決めたわ。あの姉妹ちゃんとやるわ♡あの娘達とっても可愛い!」


 マカオはクロとシロを指差しながら言った。


 「ゲッ」

 「ウワ」

 「なんで私?」

 「なぜに私?」

 「クロ、やってあげな」

 「シロ、あとは任せた」

 「は?クロがやりなよ」

 「え?シロがやらないの?」

 「もう、しょうがない」

 「はぁ仕方ない」

 「2人でやりましょう」

 「一緒にやるわよ」


 シロとクロは軽く口論しながら言った。


 「ネイン殿、あの刀使いは私がやっても良いか?」


 ヤマトはネインに聞いた。


 「ええ、良いわよ。相性的にヤマトが適任でしょう」

 「感謝する」


 ヤマトは刀を構えて言った。


 「じゃあ私はあの髪長男とやるわ」

 

 ネインは挑発するように言った。


 「ムカつくなお前。串刺しにして殺してやるよ」


 カランは長い髪の間から鋭い殺気を放ちながら言った。


 「そういえば、カマセを殺ったデーモンとかいうやつは見当たらないが、城の中か?それとも尻尾巻いて逃げたか?」


 カランは辺りを見渡しながら言った。


 「フッ。デーモン様今お出掛け中よ。貴様らのような暇人盗賊ごっこ団に構ってるほど暇じゃないのよ」


 ネインはあざ笑うかのように言った。


 「その減らず口黙らせてやる」


 カランは剣を抜いた。


 「じゃあ僕達は待機してるよ」


 レーンが頭の後ろに手を組みながら下がった。


 「が…頑張って!皆んな」


 コロンがエールを送る。


 「皆んなくれぐれも油断しなように存分にやりなさい」


 ネインが剣を抜く。


 「お前ら派手にぶっ殺せ!」


 カランが叫んだ。


 それが闘いの合図となった。

 

 

 


 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る