第7話「謎の依頼篇07 呪い返し」

「ぁあ''!!大変ですっ!リュクス様!」

 あらぁ、叔父様。ここにいらっしゃったの?

「おゃ!シルビィ!私のフェヴォニェンス!」

「えっ?」

フラレンス様にも秘密にしていらしたのに、どう言う事だ⁇

*:*ぅふふふ。

あぁ''ッ‼︎

やられた‼︎

リュクス様がっ‼︎

もう敵に落ちている。

お助けしないと‼︎

いぃさ、お前をにクッシュナァ落としてやるぅう‼︎

ククク。

マルクスのヤツはアレと必ず出会う…そして肌身離さず着けるさ…。

…ノヮルの…探しているそうじゃないか。

ククク。


〜さぁ、こちらにおいで私のフェヴォリァ

全てを忘れてこちらにおいで

ずっと側にいるよ、私のフェヴォリァ

2人でアノ美しいヤァマルを渡ろう

2人でアノ美しいラィルナに行こう

ソコで楽しくお話しよう

ずっとずっと永遠に〜


ーー?

魔術をかけてるつもり⁇

「ククク。さぁ!クッシュナァへ落ちてしまえ!」

でも、ざんね〜ん。

掛りませ〜ん。

「ど、どうして掛からない!?」

*:*ぅふふふ。

ーー悪かったな。 

掛からなくて。

お前より格上って事。


ーさぁ、時間だよ。行こう。

何処?邪魔が来ない所だよ。

痛いのは、嫌だろう?

苦しいのは、嫌だろう?

辛いのは、嫌だろう?

そんなものがない所へ行こう。

2人でずっとずっと

永遠にー


ーーはい、濃い呪いのお返しあげる。

「ウ''ォアァ''ァ!!頭がぁあ''!!わ、私は失敗する訳にはいかないぃ!フラレンスとモン・プチの為にぃい…!」

ーー勝手に言っとけ。


うぅん…?頭が邪魔だけど、見えるのは何か手に持ってる?

呪いは、あの口ぶりだとすると…おそらく身に着けられる物?  

片手に持てる物?腕飾り…⁇何か。

色は…からす色?


ーーふぅん。

この魔術師は、リュクス家の魔術師か。

魔術師、意外にいるもんだなぁ。

しかも、呪いは枷の呪い。

重責を担う者あればあるほど、深く掛かる呪い。

責務の重さに苛まれ、やつれて死んでしまう。

でも、術者にも代償が濃いはず…。

こいつ捨て身過ぎない?

とりあえず、これに包んで縛って隠しておけば探されない。


 叔母様、叔父様。お元気で…。

「…っあぁ、シルビィ!わたくし…寂しいわ…シルビィがまた欲しくなったら、どうしましょう…また遊びに来てね。…絶対よ!」

 ええ。

「約束だよ。シルビィ。私達は待っているよ!」

ーーもう来ないけど。

そこは仕事じゃないし、知らないけどお前達の処分は…。

ただでは済ませられない。死刑か社会的抹殺か…?

お前達は、このまま生き人形。

例の奴の言う通り。

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