#3 保健室に行きたいらしい。

 体育の授業(二クラス合同)の時間。


七村:「一ノ瀬さん」


一ノ瀬:「単接?」


七村:「違う」


 七村、一ノ瀬にメモ用紙を見せて言う。


七村:「ちょっとこの理由で保健室行けるかやってみるわ」


一ノ瀬:「うんうん雁垂れー(棒)」


七村:「先生」


先生:「ああ七村どうした?」


七村:「春☆画太郎に脳を破壊されたので保健室行ってもいいですか」


一ノ瀬:「脳みそズタズタにしてくれそうな名前だな」


先生:「……なんでお前脳を破壊されたのに生きてるんだ?」


一ノ瀬:「そうなっちゃうか」


七村:「ノイローゼです」


一ノ瀬:「思ったよりガチだった」


先生:「大丈夫か? 脳に変な細菌でも入ったのか?」


一ノ瀬:「これ先生まだ理解してないね」


七村:「違います」


先生:「じゃあ脳に変なナノマシンでも入ったのか?」


一ノ瀬:「怖えよ。発想が怖えよ」


七村:「ああもう分かりましたよ。これが……僕の……気持ち」


一ノ瀬:「なんかヤンデレみたいになってない?」


 七村、自分の腕をシャーペンで突き刺す。(きっと、残酷描写ではない……ハズ……)


七村:「痛った痛ってうわ痛ってえ」


 七村、自分の傷を見つめている。


七村:「……(真顔)」


一ノ瀬:「え何賢者タイム?」


七村:「先生保健室行ってもいいですか?」


先生:「今自傷したの見えてたぞ」


一ノ瀬:「見せつけてたからな」


七村:「そんな……僕はこんなにも苦しんでいるのに……」


一ノ瀬:「またヤンデレ化してる」


先生:「それに、それくらいの傷じゃ放っておいても塞がるだろうから、保健室行かなくてもいいと思うぞ」


七村:「……先生、もっと派手に自傷したいので調理室行ってきてもいいですか?」


一ノ瀬:「なんか目的変わってね?」

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