温泉旅行3

長い時間外にいた二人の体は、すっかり芯から冷え切っていた。

「ハルカ、先にお風呂入って。俺、後から入るから。」

「え、…あ、うん。」

遥はてっきり、楓も一緒に入ると思っていたので少し拍子抜けした様子だった。

(いや、良いんだよ。一緒に入るとか恥ずかしすぎるだろ!)


「それじゃ、先入るね。」

「うん。ゆっくり入ってて。」


暖かい部屋の中からお湯に入るまでの間に体は痺れるように強ばった。

足の先からゆっくりと、お湯に慣れさせる様に静かに浸かっていく。

肩まで沈むと、ようやく遥の体はホッとしたように力が抜け、温もりに包まれて至福のひとときを味わっていた。


「はぁ~!極楽極楽~!」

「はは、おじいちゃんみたいだな!」

背後から掛けられた声に、遥は驚き慌てて振り向くと腰にタオルを巻いた楓が、ゆっくりと空いた隙間に入ってきた。

二人になったことで、湯船からお湯がザザーっと滝のように流れ出た。


「カ、カエデ、後から入るって言ってなかった?」

直視出来ずに楓に背を向け、湯船の縁を両手で掴みながら問いかけた。


「うん、後から入ったよ。ハルカより後に。」

「なんだよその、紛らわしい言い方!」

遥は一瞬振り返ったが、またすぐに顔を戻しあちらを向いてしまった。


「…もしかして、別々に入ると思った?」

遥は無言で首を縦に振っている。

楓はゆっくりと腕をのばし、遥の後ろからそっと抱きしめた。

「一人で入らせるわけないよ。」

回された楓の腕にキュッと触れた。楓の腕に心臓の動きが伝わってしまうのではないかと心配になるほど、ドキドキしていた。

いつもは服越しだが、今は直接肌が触れ合っているので普段の何倍も緊張している様子だった。



「今日、一緒に来られて良かった。」

「うん。」

「ハルカと付き合えるなんて思ってもみなかったから。」

「うん。」

「…月村のおかげなんだ。」

「え?」

遥はゆっくりと楓に向き合った。


「俺、月村のこと誤解してた。ハルカにちょっかい出してる気がして、ちょっとムカついてた。けど、違ってた。月村に背中押してもらってなかったら、俺はずっとハルカへの気持ち隠して生きてた。」


遥は両手でお湯をすくいあげると、その手から溢れたお湯がポタポタと落ちていく。


「俺の気持ちは、最初から月村くんにバレてた。言われたんだ、早坂くんのことが好きでしょって。…どうして?って思った。何年も何年も誰にも気づかれないようにしてきたのに、なんでこんなにあっさり気づかれちゃったんだろうって、怖かった。カエデに知られたら嫌われるって思った。」


「嫌われる?どうして。」


「…中学の時さ、教室でカエデたちが話してるの、たまたま廊下で聞いちゃって。男同士はヤバいってカエデもそう思ってるんだって聞こえちゃって。だから、絶対気づかれないように、友達のままでいられれば十分だって…っていうか、そうだよ!カエデは男同士は無理だって言ってたじゃん。」


「…それは。周りのヤツらに俺も男が好きだなんて言ったら、ハルカに迷惑がかかると思ったから、つい…あの時はそう言うしかなかったんだ。周りに合わせるしか出来なかった。まさか、ハルカが廊下にいたなんて思ってもみなかった。」


楓はバシャバシャと顔にお湯をかけた。濡れた前髪を上げると、普段とは違った雰囲気になった楓に遥の胸は高鳴った。


「月村は、俺自身のことも、ハルカのことも信じなきゃダメだって言ってた。そう言われてから、ハルカに気持ち伝えたくなったんだ。月村に彼氏の写真見せられて、ちょっと羨ましかったし。」


「月村くん、彼氏いるんだ!…俺たちの気持ちに気づいて、チャラいフリしていろいろ助けてくれてたのかもね。」


「そうだな。大崎や藤乃にも感謝しないといけないしな。」

「みんなにお土産買ってこう。」


笑って頷く楓を見て、遥も顔を濡らした。長い時間お湯に浸かっていたので、二人の顔は赤く染まり、ほのかに灯る光に照らされた。

見上げた空には幾千もの星が、とても綺麗に輝いていた。

お風呂から上がると、それぞれ浴衣に着替えた。


「やっぱりカエデ似合ってるー!」

「ハルカもその柄よく似合ってる。すごく可愛い。」

「か、可愛いってなんだよ!」

照れたようにタオルを頭に被せると、ガシガシと濡れた髪を拭きながら、鏡の前に立ちドライヤーのスイッチを入れた。

髪が乾いた頃、後ろから楓にそっと抱きしめられた。

「カエデ、髪冷たい。」

そう言うと、ドライヤーを楓の方に向けて暖かい風を送った。そのままくるりと楓の方を向くと、後ろ髪を乾かそうとした。

「カエデ?ちょっと乾かしづらいんだけど…。」

向き合った瞬間に楓の腕に更に力が加わり、密着したままの状態で遥は楓の髪を乾かしていた。

渋々、腕の力を緩めると遥は自由になれた手で、楓の髪を素早く乾かし終えた。


「ありがとう、ハルカ。」

楓が頬にチュッとキスをすると、遥は楓に抱きついて喜んだ。


「そうだ!いちご飴食べよう。」

屋台で買い直したいちご飴は一本。真っ赤な苺が縦に三個並んで、薄い透明な飴に覆われてキラキラと宝石のように見える。

それぞれのベッドに腰掛け、遥が楓に最初の一粒を食べさせた。

「はいカエデ、あーん。」

口に苺が収まるのを確認して、遥も一粒苺を口に入れた。噛むとパリパリっと歯触りよく飴が割れて、甘さと酸味が口の中に広がった。


「うーん、美味しい!」

「最後の一個は、ハルカが食べな。」

遥は最後に残った赤い宝石と、楓の顔を交互に見て苺を口に咥えた。そのまま、楓の隣に移動して肩が触れ合うほど近くに座った。


「ん。」

咥えたままの苺を楓に近づけた。

楓はゆっくりと遥の口にある苺に近づくと、パリッと歯を立て苺を半分食べた。遥も残った半分の苺を口の中へ送るとパリパリと熱で溶けかかった飴の食感を楽しみ、名残惜しそうに飲み込んだ。


その瞬間、楓に唇を塞がれた。

遥は楓の腕にそっと手を伸ばし、そのキスに応える。何度か離れてはすぐに重なる唇が、だんだんと離れなくなり深いキスへと変わっていった。


「ふあ…」

離れる瞬間、遥の唇から吐息が漏れる。楓が目を開けると、少し苦しそうに、それでもまた楓の唇に戻ろうと近づいてくる遥をとても愛おしく思った。

遥は楓の浴衣の襟の辺りをギュッと掴んでいる。


遥の髪をそっと撫でると、ベッドに優しく押し倒した。

「カエデ…」

名前を呼ばれ心臓が早くなるのは、今までにない位置から遥を見ているからかもしれないと、楓は思った。

「ハルカ、好きだよ。」

楓の首に腕を回し、潤んだ瞳で見つめる。

「キスして…」

短い間隔のキスを何度か落とす。

「ハルカ、舌出して。」

遥は言われた通り舌を出した。

「…こう?」

「もっと。」

舌先だけ出ていた遥の舌は、半分ほど見えるところまであらわになった。

「うん、いいよ。」

遥の舌に楓の舌が重なり、絡まり、今までのキスとは比べ物にならないほど息が激しくなる。

「はぁ…ん…」

遥は顔を逸らすと、楓の耳元に顔を寄せた。


「…カエデ、俺…声出ちゃう…」

「うん、聞かせて…ハルカの声。」


逸らした顔を戻すと、すぐに楓からのキスが降ってくる。

「…ふあ…ぅんっ…」

「んっ…はぁっ…」

楓はキスで感じている遥を見て、自分もだんだんと余裕がなくなっていくのが分かった。

楓は遥の浴衣の襟元に手を進めると、両手で掴んだ襟を開き、ゆっくりと遥の身体から浴衣の色が剥がされ、艶やかな肌が広がっていく。

鎖骨を撫でるように楓の手が滑っていくので、遥はくすぐったくなり口を手で押えた。

そのまま楓は浴衣の帯に手をかけて、スルスルとほどいていく。


「カエデ…ん、キスしてて。」

改まって身体を見られることに恥ずかしくなり、遥はキスをせがんで視線を反らせようとした。


「ハルカ…綺麗。」

楓は遥に導かれ何度目かのキスをする。

首に回された遥の手がゆっくりと下がり、楓の帯を解いた。帯で留まっていた浴衣が解放されたことで、パサリと幕のように垂れ下がった。


唇が離れると、楓はゆっくりと遥を起こして向き合うように座らせた。

遥はそろそろと両手で楓の浴衣を肩から脱がせていく。遥の浴衣は起き上がる時に、自然と肘の部分まで下がりストールのようになっていた。

二人は同じように腕を袖から抜くと、少し熱を帯びた身体で抱きしめあった。


「カエデ…これって夢なのかなぁ。明日起きた時、自分の部屋だったらどうしよう。」

不安に駆られた遥の腕は、楓の身体を更に強く抱きしめる。


「夢かどうか確かめてみる?」

「え…どうやって?」

遥の頭に手を添えながらベッドに寝かせると、唇を首筋に這わせた。舌で首筋をなぞると、遥の身体は小さく反応した。

唇は肩まで来ると、そこで少し強く吸われ、一度離れたと思うと再び同じ場所を柔らかな唇で吸われた。

「…んっ。」

「どうだった?」

「ちょっとだけ痛かった。」

「それなら、夢じゃないよ。明日、目が覚めても俺たちは一緒に居るよ。」

遥は肩についた愛しいくれないの印にそっと触れて安堵した。

そして遥は楓の肩を引き、近づいた楓の肩に同じように唇を寄せた。

「俺も付けていい?」

「うん、いいよ。」

柔らかな唇が肌に沿いながら移動して、息がかかるたびに楓は身体を小さく動かした。

「…ふっ。くすぐったいよハルカ。」

「んっ…ちゅうっ…」

自分の肩と同じ位置に印をつけ、楓を見つめると少し頬が赤くなっている。そんな楓は、顔を見られないように遥の耳にキスをした。耳たぶを甘噛みすると顎を上にあげて反応する。

「ぁ…んっ」


楓の唇は耳元から首筋を通り、鎖骨にキスをした。右手は遥の胸に優しく触れ、指先で愛撫する。

指が小刻みに動くたびに、遥は目をキュッと瞑り、小さく開いた口から声を漏らす。

「んっ…はぁ…ん」

楓はその隙間へと舌を滑らせ絡めるようにキスをする。

「…ん…ふあ…」

楓の頬にそっと手を添えると輪郭をなぞった。その手が首筋から胸に到達しようとした所で、楓の指はキュッと少し強く遥の胸の突起を摘んだ。

「ひぁっ…」

その瞬間、ビクッと電気が走った感覚になり遥の手は楓の肩をギュッと掴むことしか出来なかった。

「カエデ…いじわるっ…」

「痛かった?ごめん。手当てしなきゃな。」

「え…?」

そう言うと、楓は摘んでいた指を離し舌先で舐め始めた。

次から次へと押し寄せてくるさまざまな刺激に、遥は抗うことが出来なかった。ただ、快感の波に呑まれていくのだった。

「んっ!ぁん…ねぇっ…カエデ…」

そんな声を漏らす唇に楓はそっと指を這わせた。親指で下唇の感触を確かめていると、急に温かなものに包まれた。

「はぁ…ん…ちゅ…はぁ」

遥は口内で楓の指を愛おしそうに感じた。


「んっ!…ハルカ、やらしぃ…」

「どっちがやらしいんだよ…」

そしてまた、二人は唇を重ねた。


「ハルカ…止めなくてイイ?…怖い?」

「少し…でも、カエデとしかしたくないから…止めないで…」


「ハルカ…好きだよ」



それから、ゆっくりゆっくり二人は身体をひとつに重ねた。感じる痛みと、その数百倍の愛しさに包まれながら、恋人になって初めての夜が過ぎていった。



閉じた瞼に光が差し込むような、外の明るさが確実に闇ではないことが分かった。

ゆっくりと目を覚ましたのは楓だった。

傍らには、しっかりと身体を抱きしめたまま眠る遥の姿があった。


遥の少し乱れた前髪を直していると、うっすらと目を開けて、隣に居る楓の姿をその目に映した。


「…夢じゃなくて、良かった。」

「言っただろ、朝が来ても一緒に居るって。」

微睡まどろみの中にいる遥の頬にキスをする。


「おはよう、ハルカ。」

「おはよう。カエデ。」

時計を見ると、朝食の時間までまだ少し時間がある事が分かった。


二人はゆっくりと起き上がると、歯を磨き、乱れた浴衣を綺麗に畳み、着替えを済ませた。


ベッドの上に荷物を広げ、帰り支度を始めた。


「カエデ?昨日のカエデ、すげぇエロかったな。」

「それはハルカの方だろ?あんないやらしい声出して。」


パチっと目が合い、ははっと笑い合うと、二人は真顔になり、どちらからともなく近づき唇を重ねた。


「はぁ、今日で終わりかぁ。帰りたくないな。」

「そうだな。また来よう。二人で。」

大きく頷くと、遥は楓にきつく抱きついた。そんな遥の頭を手のひらで優しく包み込むと、さらに強く抱きしめた。



部屋の入口から明るい声が聞こえてきた。

朝食の準備が整ったようで、元気な中居さんが手際よく並べてくれたテーブルの上は、昨日の夜のように賑やかだった。それに、元日ということもあり小さなおせち料理も並んだ。

二人は朝から食欲旺盛だった。出された料理をひとつも残さず綺麗に食べ終えた。


「「ごちそうさまでした!」」

「ハルカ、行きたいところある?」

「あのさ、有名な美術館行こうよ!」

「ハルカが美術館とか珍しいな。」

「俺だって、芸術に興味あるんだからな!」

頬をぷくっと膨らませて腕を組んで楓の顔を見た。

「ははっ。ごめんごめん。それじゃ、駅のロッカーに荷物置いてから行こう。」


全ての荷物をバッグに詰め終わり、部屋の隅々までチェックして忘れ物がないことを確認した。

最後まで丁寧に見送られ、二人はお礼をして旅館を後にした。


旅館から出ると、道にはたくさんの人が溢れていた。皆、神社に行くようだった。二人は駅に向かい、荷物を無事にロッカーに預けると目的地の美術館まで電車で移動した。


美術館に入ると、広大な自然の中に様々な作品がそこらじゅうに展示されている。外を散策しながら作品を鑑賞できるようになっている。

「すごいな、こんなに広いんだ。」

「おもしろそうなのいっぱいあるね!」


独特の格好をした像や、寝そべっている像など、どれもこれも初めて見るような作品ばかりで二人は、写真に何枚も収めた。

館内に入ると絵が飾られていたり、陶芸や彫刻などの作品もゆっくりと見ることが出来た。

「俺も今度、美術の授業でこういうの作るわ!」

「ハルカは、人とか動物より食べ物を題材にした方が上手く出来るんじゃない?」

「そうかなぁ…って、それどういう意味!?」

楓は笑いながら「しー」っと、ジェスチャーで遥に伝える。

「ハルカ、声大きいよ。」

楓は笑い声をあげないようにお腹を抱えて、必死に耐えている。

「カエデが変なこと言うからだろ?」

遥はマップを広げると、カフェを見つけた。

「ちょっとさ、お腹すいてきたよね。軽く食べな

い?」

「うん、そうしよう。」


静かな館内を出ると、近くにあるカフェまで移動した。楓はコーヒーとマフィンを、遥はカフェラテとホットドッグを注文すると、外の景色が目の前に広がる席を選んだ。

「さすがに寒かったな。」

「手カチカチ。」

カップを両手で触る遥の手に楓はそっと自分の手を重ねた。

「ホントだ、冷たい。」

遥は周りをキョロキョロ見回し、少し慌てたように楓を見た。

「ねえ、見られちゃうよ?」

「嫌?」

「嫌じゃないけど、恥ずかしいだろ。」

楓はゆっくりと遥の手から離れると、コーヒー

を一口飲んだ。

「あ…手、温かくなった。」

楓は微笑むと、マフィンを半分にして遥に渡した。

「はい、ハルカも食べてみて。」

「ありがとう!」

一口頬張ると、その温かさと甘さにほっこりした。

遥もホットドッグを半分にすると、はいっと楓に差し出した。

同時に一口食べると、二人は目を合わせ、その美味しさにうんうんと頷いた。



「よしっ。それじゃ行こう!」

マップで場所を確認すると二人はカフェを出た。

遠くからでも分かる目的の場所は、シンプルな見た目の塔だった。だが中に入ると、ステンドグラスが光に照らされて美しく幻想的な空間がそこにはあった。まるで万華鏡の中にでも迷い込んだような感覚になる。

らせん階段が続くその塔を、二人は登ることにした。

「すごいな、全部ステンドグラスだ。」

楓ははめ込まれたステンドグラスの模様を、階段を上りながらゆっくりと眺めた。

「綺麗だね。カエデと見られて良かった。」

前を歩く楓が手を伸ばした。遥はその手をそっと握ると二人はそのまま塔の一番上を目指した。

頂上からは、今まで見てきた彫刻や像などの作品が見渡せ、遠くには雄大な山々の姿を見ることが出来た。

「あーんな遠くの山も見えるね!」

キラキラと笑う遥の横顔を楓はじっと見つめていた。

「ん?どうしたの、カエデ。」

不思議そうに尋ねる遥の耳元に楓は囁いた。


「キスしたくなった。」


耳元で囁かれた遥の顔は、みるみる紅く染まっていき、下を向いて顔の熱が冷めるのを必死に願った。


「もう…カエデのバカ。」

そんな遥の頭を楓は優しくぽんぽんと撫でた。


二人の初めての旅行は、ここで終わりの時を迎えた。たくさんのお土産とほくほくの笑顔を添えて、二人は家路へと帰るのだった。

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