序章-4 体は特別製だから問題ない
「うおぉぉぉ……」
「そこ! 淑女はそんな呻き声は出さない!」
「淑女らしい呻き声って何ですかっ」
「淑女は呻き声なんか出さない!」
「理不尽過ぎる!」
僕の動きを矯正する為の特別授業は思ったよりもキツかった。
姿勢というのは日頃の生活習慣が出るもので、普段からの行いを気を付けなければふとした瞬間に元のものが出てしまう。
だから矯正したものを固定するように、常日頃から意識し続けて、無意識下でも教わった動きが出来るようになってようやく教育を終えられる。
要は凄く時間が掛かるということだ。
なので善は急げということで早速咲夜から指摘された部分を直す為にしているけど、一時間と経たずに心が折れそうだった。
「鏡を見ながら自分の姿をよくご覧なさい。今が理想の姿だと目に焼き付けるのです」
「理想……」
教師役となったのは大門先輩とは別にもう一人いるという、僕の事情を知らされている使用人の女性だった。
名前は倉橋千洋さん。使用人としての仕事はかなり長いらしく、夫と子供、そして孫までいる年配の大人の人だ。
使用人としての仕事は家事と教育が主で、元々いた宝蔵家の本家でも何人もの子たちの面倒を見てきたらしい。
あの咲夜が彼女に任せれば間違いはないと言って太鼓判を押していたほどだ。
実際、初めて会った時からその立ち振る舞いは使用人然とはしつつも洗練されたものだった。聞けば大門先輩もこの人に教育を施されたのだと、そう聞けば教育の腕に疑う必要はなく。
「服を着れば体の線は隠せるでしょう。動きも少しは誤魔化せると思います。しかし、それに甘んじることなく常に自らの肉体を意識しなさい。研鑽なくして本物の実力を得られるとは思わないことです」
「はい。先生」
「では次。体幹を鍛える訓練をします。運動神経はそこそこあるようですが、その体捌きは男の子のものに寄っています。ゆっくりと体を動かし続けて少しずつ女の子のものに変えていきましょう」
「は、はい。先生」
今の僕の姿は割とあられもないものなっている。
教師役の倉橋さんが分かりやすいようにと肌に密着して体の線が丸分かりになってしまうような運動着を着せられている。
ある意味では殆ど全裸の時と変わらないような格好だ。局部が直接見えているかどうかの違いでしかない。
けれども、恥ずかしさは最初の段階で吹き飛んだ。先生からの強烈な叱咤で羞恥心など感じている暇がないと悟ったからだ。
「また意識が疎かになっていますよ! 爪先ひとつひとつにまで神経を尖らせる!」
「は、はいっ!」
「今度は頭の天辺が疎かになってる! 頭頂部から地面を感じ取る足の裏まで意識を巡らせなさい!」
「ひぇ……はっ、はいぃ‼︎」
そんなこんなで、予定にはなかったのに一日を掛けて教育が行われるようになってしまった。
幸いにもこの体の回復力は高いのですぐに動けるようにはなったけれど、元の体のままだったら筋肉痛で動けなくなっていたところだ。
それでも精神的な疲れはなかなか抜けず、そのまま床に寝そべることにした。
「──ふぁぁぁ……疲れた……眠い。……うぅ、でもお風呂に入らないと」
汗を沢山かいてしまったのでお湯に浸かりたいという欲求が湧いてくるので疲弊した心を奮起して立ち上がる。
そして何とかお風呂に辿り着き、疲れを洗い流していく。浄化の水は肉体の疲労は回復してくれるけれど、精神的な疲労までは取ってはくれないから。やはりお風呂に入って体を温めることこそ一番の回復方法だ。
今はこの場で休むよりもお風呂に浸かりたいという欲求が優っているので、地を這う気分でお風呂まで辿り着き、何とか衣服を脱いで無事にお湯に浸かることが出来た。
そのままゆっくりと時間を過ごしてから上がる。
「あっ、とと……」
ついつい忘れがちになるけれど、気づいた時は先ほど出来事を思い出してきちんと姿勢を直していく。
内股気味に、歩幅は大きくせず、手はあまり振りすぎないように。それらを意識しつつ、目線を下に向けないようにするのはまだ難しい。
そのままの動きを意識しながら飲み物を貰いに大広間の厨房まで行こうとしていると、そこで待っていたらしい咲夜がやって来た。
「あら、少しは"らしく"なってきたじゃない。見違えるように、とはいかないけど。現時点でのギリギリ擦れ擦れで及第点といったところね」
「咲夜も倉橋先生も厳しすぎない……? あぁ、ありがと」
様子を見にきたのだろう、手渡された飲み物を飲み干す。蜂蜜の入ったレモン水といったところだろうか。すっと喉を通っていく感じが心地良い。
「だって、清花ったらそんな顔で仕草は男っぽいのだもの。そう仕草だけが男の子っぽいと、顔とちぐはぐ過ぎて本当に見ていられないのよね」
「うっ……それは、お見苦しいところを見せました」
習う際、咲夜のように倉橋さんにも実演されたけれど見ていられなかった。
鏡の前で自らが実演をした時にはもう言い訳の余地はない。僕の動きは今の姿には見合っていないと認めざるをえない。
「直す気があるのなら別にいいわ。授業の経過は報告を受けているし、これなら千洋さんに任せておけば安心ね」
ちなみに倉橋さん曰く咲夜はあまり手のかからない子だったらしい。負けず嫌いが功を奏したのと本人の飲み込みの早さのお陰で物覚えは早かったらしい。言えばすぐに直すし、その生い立ちゆえか本家の子だからと居丈高になることもなかったという。これに関しては今の彼女を見て少しばかり疑問に思うところだけども。
「明日からは本格的なものは控えめにしてもらうように言っておいたから。貴方はいつでも出動出来るよう体力はある程度残しておきなさい」
「授業で疲れていざ本番で動けないんじゃ意味ないからね。……あっ、これ美味しい」
精神的にも肉体的にも疲弊してからのついでに貰った和菓子がやけに美味しく感じる。
疲れたところにじわっと口の中に広がる程よい甘味が心を癒してくれるようだ。
「この近くにある老舗の和菓子店の物だそうよ。」
「へぇ、チラシか何かで見たことはあるけどこんなに美味しいんだ。これならいくらでも食べられるよ」
「そんなこと言って、あまり太ったりしないでよ? 折角の美少女が台無しになって売れなくなったりしたら困るもの」
「元の体は別として、この体だといくら食べても太らないみたいだし、別に良いんじゃないかな? 余分な栄養は霊力として変換されるみたいだし」
転身したこの身体はただの肉体ではない。例えば失ったはずの足があるのもそう。霊力で肉体を作り出しているから今ある足が正常な人間の足だとは言えない。当然、そこと繋がっている肉体も普通の人間とは違ったものになる。
だから今の僕は、常に全身に大量の霊力が血液のように循環している状態だ。半分人間で半分霊体のようなものと言っていい。肉体を構成する要素が霊体に偏っているので、肉体的な劣化とは縁遠いはずだ。老いに関してはまだどうなるか分からないけども。
肉体が純粋な物質ではないので身体能力も普通のそれではない。反面、この体では筋肉もないようなものだからいくら鍛えても筋力面で強くなる訳ではなく、現実的にこれ以上の身体面の強化は見込めない。
そこのところは以前にもきちんと説明してあるはずなのに、何故か彼女の反応が怪しい。
「咲夜?」
ふと、何か強い敵意のようなものが突き刺さった気がして、そちらに振り向くと──
「は?」
低く、それでいて負の感情の籠ったドスの利いた声が咲夜の口から漏れ出ていた。
「太らない? それ、初耳なのだけど?」
「うん? あぁ、そこについてはそうだったね。別に言う必要はないと思ってたし。だからといって暴飲暴食をするつもりもないし、あまり気にする必要はないんじゃないかな。太ったせいで碌に戦えなくなるようなことにはならないから安心してよ」
戦いに赴く以上、自己管理は徹底していなければいずれ足元を掬われるのは間違いない。
醜く肥え太った肉体であっても戦えるのは遠距離専門のような、近接戦をはなから想定していないような人たちだけだ。
そういう人は徒党を組み集団で連携をとって戦うので僕の特殊な事情から考えてもやはり現実的ではない。
僕の言葉を受けて咲夜が小さく「女の敵め……」とか今までにないほどの恨みの籠った眼差しを向けてくる。なぜだろうか。
彼女はこちらを睨み続けていたけれど、何かに気づいたように目を瞬かせた。
「……そういえば、アナタって化粧とかはどうしてたの? 病院で、あそこには何もなかったでしょう?」
「それは、まぁ、うん。周りは全員僕は男だって認識だからね。当たり前だけど化粧品なんて置いてある訳ないでしょ? だからそういうのを使ったことなんて一度もないし、見た記憶すらあんまりないくらいだよ」
男の時は使う必要なんてなかったし、今だって別になくても困らないだろうという認識ではある。
そういうのは美を追求する女性のすることで、僕自身は綺麗になりたくてこの姿になったわけではないのだからと。
そんな気持ちの籠った返答に、咲夜は不満げに鼻を鳴らした。
「……ふぅん。千洋さん」
「はい。畏まりました、お嬢様」
いきなり指を鳴らしたと思えば何かを指示したらしく、それを受けた千洋さんがこちらに向かってくる。
僕は思わず逃げた。流石に身体能力の関係で簡単に捕まることはない。
「何で逃げるのよ」
「何で捕まえようとするのさ」
聞いても咲夜は答えない。けれど半開きの瞼の奥で据わっているその目が今の彼女の心情を物語っていた。
無言で感情を殺した顔で近づいて来るせいで目的が分からず、余計に恐怖心が高まってくる。
こうなったら逃げるしかない。幸いにして身体能力では咲夜には決して負けはしないので闇雲に追って来ても外に出れば逃げ切ることは容易い。
しかし、結局はこの家に戻ってくるしかないのでいつかは捕まるのは自明の理。
現状を打開する為に頭を回転させていくしか活路はない。
「もしかして、咲夜も食べ放題がしたいの? お金ならまた今度パパッと稼いで来るからさ、それでみんなで行こうよ。美味しい所の予約を今からでもしておこう、ね?」
「…………」
違うらしい。彼女が手を叩くと、扉が開いて大門先輩がやってくる。状況は余計に悪化したようだ。
彼はこの部屋の中を一瞥した後、咲夜と一言二言話しをしてからこちらに向かって来る。
僕を捕まえようとする気配はないのでそのまま来るのを待ってから聞いてみた。
「あの、どうして二人は様子がおかしいのでしょうか。大門先輩は何か分かりますか?」
「清花お嬢様、女はいつだって綺麗なままでいたいんですよ。それがこの世の真理ってものなんです」
「…………はい?」
意味としてはお前が綺麗なままでいる秘訣を教えろといったところだろうか。
自分でも転身した状態の今の容姿は整っているとは思っているし、事実としてネット上では美少女として祭り上げられているのも知っている。
だけど僕の場合は事情が事情なだけに誰にも真似は出来ないし、出来たとして霊力の関係から変身が長続きはしないので意味がない。
それくらい、彼女なら分かっているはずで。だからこそ理解が及ぶことが出来ない。。
「咲夜も十分可愛いじゃないですか。なのにどうして……」
「それは一度体験して頂くのが宜しいかと。何にせよ、このままではお二方が退くことはないでしょうし」
「えぇ……」
向こう側の空気があまりにも不穏当なだけに、是が非とも遠慮をしたい。けれど……。
「あの二人は決して諦めないと思うので多少は言うことを聞いてあげては如何でしょうか。所謂ガス抜きというやつです」
「……なるほど。そういうのも必要なんですね」
「特に咲夜お嬢様の場合は定期的にしてあげるのがよろしいかと」
二人には聞こえないように耳打ちしてきたのは元が同性なだけの同情の念か。
ともあれ、大門先輩の言うことには一理あるのでここは頷いておくことにした。
「色々と言いたいことはあるけど、とりあえずよくやったわ。……千洋さん」
「直ちにご用意致します」
話の流れはちっとも理解出来やしないけど、どうやら無理やり捕まる危険性はなくなったようだ。
それにしてもあの執念、以前に彼女の野望を聞いた時と同等かそれ以上の迫力を感じた。加えて、千洋さんのあの無言の凄み。正直妖怪より怖かった。
「それで、何を用意するつもりなの?」
「生まれ持った美貌に胡坐をかいてるお馬鹿に目の物を見せてやるのよ」
変身しているのだから別に生まれ持った訳ではないという言い分を言おうとしたら「いいから待ちなさい」と言われてしまったので、特にこの後やることもないということで待ってみる。
どの道、何かしらの方法で彼女の不満を消化させる以外ないというのもあるけど。
そうして数分後、倉橋さんが持ってきたのは手押し車に乗せられたありとあらゆる化粧品の数々。流石に使ったことはないとはいえ、それが化粧品と分かる程度の知識はある。まぁ、どれがどんな物なのかは全くもってこれっぽっちも分からないけど。
「どれがどの用途で使用するのかはまた今度でいいでしょう。今回はお化粧というのがどういうものかを思い知りなさい」
「何て言うか、やけに当たりが強くない? 別に悪いことなんてしてないと思うんだけど?」
「黙りなさい。例え事実であろうと譲れないものが私たちにはあるのよ」
口には出し辛いし恥ずかしいから言わないけど、咲夜は美少女だ。ちょっと気が強そうな見た目だけど、それがいいって人もいるだろう。
十人中十人が可愛いとか綺麗なんて褒めるに違いない。それは本人だって自覚しているはずだ。嫉妬だなんて抱く必要すらない容姿を持っている。だというのに、なぜこんな扱いを受けるのか。これが全く分からない。
「不満気な顔ね。まぁ、いいわ。やって頂戴」
「畏まりました。失礼致します」
「は、はぁ……」
倉橋さんは僕を椅子に座らせると、僕の眼前に大きな鏡を置いた。そして筆やら何やらを色々取り出していく。他に確認出来るものは口紅くらいだろうか。他は全くもって知識にない。
そもそも男として生活してきたし、母親が化粧をする時くらいしか化粧品を目にした記憶はない。それだって、かなり幼い頃のものだ。
「姿勢はよう御座います。その調子で動かず、じっと鏡に映る自分を見つめてご覧下さい」
「えぇと、はい、分かりました」
どうやら咲夜と大門先輩は止めもせず傍観の構えだ。
流れからして、僕を化粧すると見て間違いない。しかし、それで何が起こるのかはさっぱりだけど。
──と思っていた自分が馬鹿だった。
ゆっくりと丁寧に、見せつけるように工程一つ一つを解説しながらされるお化粧に、あれよあれよという間に完成していく自分という存在。
それは今までの自分が未完成だったのだと自覚をするには十分な出来事だった。
女は化粧で変わるというけれど、これを見たら確かにと納得する自分がいる。
「今回やったのはあくまで基礎の基礎です。ここから個々人の技量によって手を加えたりして個性を出していきます。ですので、これは本当にただの基礎。誰にでも出来るような簡単な技術なのです。覚える気さえあれば明日からでも自分で出来るでしょう」
「それで、これですか」
色々と塗ったり描いたりしていたので迂闊に触るのは憚れるものの、それでも色々と角度を変えてみると中々の違いを感じる。
多少の違いではあるけれど、それでこれだけの差が出ると言うのは驚きだ。基礎でさえこれだと言うのだから、これには素直に感心してしまった。
「ご理解頂けたようで何よりです。では次は応用編と実用編の二つを追加でやっていきましょうか」
「どれくらい凄いのが出来るのか楽しみですね」
「ご期待に沿えるよう頑張ります」
そうして出来上がったのが美少女が更に進化した姿だった。これを何と形容すればいいのか、ちょっと分からない。
自分でも驚いていたけど、後ろから鏡を通して出来上がった僕を見た倉橋さんも驚いている様子。
出来上がるまで適当に暇つぶしをしていたらしい主従も、なんだなんだと見に来ては息を呑んで固まった。
「あの、何か言って欲しいんですけど……」
いつもは思ったことをすぐに口に出す咲夜も今回ばかりは口を閉ざしたまま固まっていた。
時間にして一分ほど、一度目を瞑った彼女は半笑いの笑みを浮かべた。
「あー……その、ご結婚おめでとう?」
「してないけど!? どうしてそうなったか頭の中の経緯を詳しく説明して欲しいんだけど!」
「いや、そこまでになるともう結婚を間近に控えて晴れ舞台に臨む新婦のそれでしょ」
「そうですね。千洋さんがやり過ぎた感もありますが、このまま白無垢でも着そうな勢いです」
「大門先輩まで!?」
どうやら後ろにいる満足げな倉橋さんを含めて満場一致の見解らしい。いや、自分でもこれはやり過ぎな感じはしているけど。
白無垢ってことは女性側か。まぁ、見た目はそうなんだけれども。しかし気持ちは複雑どころではなかった。
「どうやら元が元だけに力を入れ過ぎるのは止めた方が良さそうですね。これでも外出用としての範疇に収めたつもりですが。想定外でした」
「そうして頂戴。教えるのは基本的な部分まで。それ以上は色々と不都合が出かねないわ」
「承知いたしました。清花様も、今ご覧になったものは忘れて下さいますよう。覚えるべきことは改めてお教え致しますので」
「わ、分かりました」
自分でもあれで街中を歩けと言われたら難しいかもしれないと思う。街中を探してもあそこまでする人は中々いないだろうし、あれに似合う服で。
とはいえだ。中々に綺麗だと自覚のあった転身した自分はまだ未完成だったと分かったのは面白い事実だった。
実際にするかどうかは別として、少しだけ興味は持てる。
この容姿にはこれからも付き合っていくことになるのだし、少しくらいはお化粧というのも知っておいていいのかもしれないと思った。
「っていうか、最後辺りは完全に筆が乗っていたでしょう? 明らかに楽しんでる顔してたわよ」
「ここまでの逸材はそうはいないので。好奇心が勝ってしまいました」
そういうことらしい。一般的な範疇よりは少し盛られたと見ていいだろう。
「千洋さんが腕を振るったらこうなるのは当たり前でしょう。まぁ、これで化粧をする楽しさに気づけたらいいんだけど、そこのところどうなのよ」
「面白いとは思ったけど、必要性に関してはあまりって感じかな。人前に出る時とか、その時々でする程度じゃダメなの?」
僕の問いに咲夜と倉橋さんが顔を見合わせる。そして軽くため息。
「まっ、その辺はおいおい教育することにしましょう。今は化粧をした方が可愛く綺麗になれるという程度の認識で構わないわ。何も今すぐ女としての喜びに目覚めろという訳ではないのだからね」
ということでいいらしい。とりあえず、化粧についてはまた後日ということで。
二人からの視線というか、僕に対して抱いている感情の圧力は依然としてそのままだったけど。
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