第8話

進撃のWコウジ8


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「ヒガシノリ!どないしたんや!ブーメランパンツ一丁やんか!」


「西野亮廣を救いたいんです。」


「西野を救いたいんか!?なんでや!キングコングのYouTubeチャンネルは順風満帆やから俺らが心配せんでええやんか!」


「西野亮廣を救いたいんです。」


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「ヒガシノリは何が不満なんや!?ヒガシノリはプーチンと65536回アイコを気合いで出して戦争を止めた世界の英雄やんか!?これ以上人々の賞賛を得たいんか!?どこまで欲張りなんやヒガシノリは!?」


「西野亮廣、いや、プペルが呼んでるんです。」


「ヒガシノリー!!」


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「プペルとは、西野亮廣という全てにおいて完璧な人間が生み出した魂の叫びなんです。プペルとは、プーチンより恐ろしい、人心を惑わす危険性を孕んだ、世紀の奇書なのです。」


「ヒガシノリ!お前、正直ふざけてるやろ!」


「バレましたか。」


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「僕はプペルという概念の話をしてるんです!」


「ヒガシノリ、お前何を言っとるんや!?」


「プペルとは、言うなれば…、鳳、そう、天空を舞う、未来へ託された、希望!」


「プペルってそもそもなんやねんヒガシノリ!」


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「プペルと同時にアッちゃんも救いたいんです。」


「アッちゃんってあの、ペケポン、のアッちゃんか!?」


「アッちゃんは泣いてます。」


「お前は世界を慈しみで覆い尽くす慈愛の女神になりたいんか!」


「言いすぎました。」


「わかればええんや。」


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「ヒガシノリは最近どないやねん?」


「なにがですのん?」


「趣味やがな!ヒガシノリの最近の趣味はなんやねん!?」


「デニムですね。」


「自分正味の話、西野とアッちゃんと変わらんやんか!」


「私には彼らの悲しみがわかるのです。」


「とどまるところを知らんのう!」


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「デニムを審美してる内に気付きました。人は自分の感性を磨くと同時に自分の価値観と似ていない人への排他性を生み出すのです。」


「硬い表現をするな!端的に言え!ヒガシノリ!」


「ぶっちゃけ西野とアッちゃんがムカつくんですよ。」


「端的過ぎるわ!死人が出るわ!」


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「これは戦争を止めるより困難な仕事です。人の価値観とか何か、審美眼を肥やす事は人類全体にとって本当に利益をもたらすのか、最終的にはこれは吉本興業所属、東野幸治の最後の正念場になるでしょうね。」


「ヒガシノリは神々との戦いに足を踏み入れるんやな!」


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「兄さん、神々なんて虚構です。」


「ヒガシノリ!そんな切ない事言わんでくれや!俺のおばあちゃんは凄く敬虔な仏教徒だったんや!お釈迦様を不敬にすることだけは俺は認められへんのや!」


「お別れですね。」


「ヒガシノリー!!」


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「中庸こそが最も尊いと説く釈尊に、如何に後世の民が雁字搦めにされてきたか。結局は隙の無い論理を積み重ねて自分以外のものの作りし価値観を否定し、崩壊させ、お釈迦様はのうのうと仏教徒の偶像として君臨ましましておるのです。」


「ヒガシノリ!おばあちゃんを思い出せ!」


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「我が祖母は…。」


「ヒガシノリ!何で固まってもうたんや!、おい!ヒガシノリ!」


「祖母を思い出すと涙が出ます。」


「白い悪魔の目にも涙というやつなんやな。」


「私が二代目釈尊です。」


「ええ加減にせい!」


「どうも、ありがとうございました!」

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