第7話

進撃のWコウジ7


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「せいやさん、今僕が一番興味あるもの知ってます?」


「せやなぁ、?凱旋門賞の買い目かな?」


「WEB漫画なんですよ。」


「虚空からフィニッシュブローを繰り出すな!お前は大晦日にABEMA TVでメイ・ウェザーと大喜利をし続けろ!毎年!風物詩になるまで!」


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「メイ・ウェザーの酒池肉林煽りVは最高でしたね。せいやさん!」


「あんな悪趣味なもんは微塵も理解出来んわ!お前はあんなん好きなんか!?人格疑うわ!お前とはもうやってられへんわ!」


「…。」


「粗品さん…、泣いてます?」


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「ネットで手軽に刺激の強い動画を見られる世代は不幸なんですよ、せいやさん…。」


「涙拭けや!深そうな事言いながら泣くなや!なんも言われへんやんか!やめてくれや!」


「僕は、傷だらけの天使なんです…。」


「涙拭けや!泣きながらビーイング系の決め台詞言うなや!」


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「俺はせいやさんと出会ってなかったら…、何もかも失って、泥の中で前のめりに死んどったんや…。」


「涙拭けや!生々しい自分語りしつつ梶原一騎の創作した坂本龍馬の名言引用すんなや!お前さっきから禁止カードしか連発してへんやんか!禁止カード使ったらええと思うなよ?」


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「そういえば、せいやさんは遊戯王とかも好きなんですか?」


「やっと泣き止んだな。遊戯王は神漫画や!」


「あれはカードが万引きの標的になって社会問題になりましたね。」


「遊戯王に対しての禁止カードを使うな!遊戯王の存在を完封すんな!」


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「でね、東野さんなんですけども。」


「遊戯王を否定した事は一生忘れへんからな!」


「ジャンケン、後出ししたんですよ。」


「なるほど。さすが東野さんやな!」


「だからノーカンにして、もっかいジャンケンしたんですよ。」


「なんでやねん!」


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「後出しで地球を救っても後味が悪いから、って言ってました。」


「東野さんの個人的な後味の悪さとかより地球を救えや!どこまで自分本位やねん!地球の未来より自分のちょっとした嫌ぁな感じを避けるのを優先するんか!」


「それでこそ東野さんです。」


「何でやねん!」


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「東野さんね、罠を仕掛けてはったんですよ。」


「罠?」


「アイコならもう一回ジャンケンするでしょ?」


「ふむふむ。」


「65536回アイコなら痛み分けってルールにしたんです。」


「天文学的確率という語の持つパワーでは表現し切れない奇跡!」


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「でね、東野さん、やりましたからね。」


「アイコを!?嘘やろ!?」


「東野さん言ってましたよ。人間、死ぬ気になれば不可能は無いって。」


「不可能はあるんや!65536回アイコを出し続けるのはありえへんねん!それはもうコントや!出来の悪いコントや!」


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「でね、WEB漫画なんですけど。」


「ジャンプ+ならサブスク入ってるよ?」


「せいやさん新都社って知ってます?」


「ニートと関係あるん?初耳やわ。」


「チェンソーマンの作者の初期作品もありますよ。」


「なんかもう疲れたから俺は粗品の言う通りに生きる!」

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