第5話
進撃のWコウジ5
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「粗品です。」
「せいやです。ウーッ!!」
「さてさて、せいやさん、東野さん戦争止めましたねー。」
「ビックリしましたわ!尾田栄一郎先生も生で見とったらしいですね。」
「あ、先生偶然休暇取ってましたからね。」
「やっぱり持ってますよね。」
「尾田先生頑張れ!」
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「ワンピースで誰が一番好きなんですか?せいやさんは。」
「エネル…、かなぁ…?」
「ええええ!?それ、ボケちゃいますよね?」
「うん、ボケちゃう。」
「何でなんすか?エネルの魅力語ってくださいよ!」
「ヤハハハハって語尾がすきかな?」
「浅薄!」
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「エネルはね、神様なんですよ。」
「確かに。せいやさん、そういうの好きそうですもんね。」
「いや、誰でも好きやろ!神やぞ!?」
「篤い信仰!」
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「尾田先生は色んな人種の苦難を描いてるんや!人間のどうしようもない愚かさが原因の差別問題を扱ってるんや!軽々しく言うな!」
「絶対的正義による他の価値観への狭量な不寛容性!」
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「尾田先生は人間の可能性を信じているんや!困難を、矛盾を、人間の生物学的な特性が齎らす絶対的な間違いを、尾田先生は!尾田先生は!世界中の人々に漫画を通して啓蒙してるんや!」
「モンテスキューばりの啓蒙思想!」
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「東野さんに比べたらこんなYouTubeチャンネル、何の価値もないわ。やめようや、こんなチャンネル。こんなん所詮労働や教育を受ける時間から余った余暇で見るもんであって、誰もそんな、粗品みたい面白おかしく否定されても、面白いな、と思って終わりや。不毛や。」
「放棄!」
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「結局俺らの漫才はあるあるネタの延長なんや。粗品の発明したツッコミが面白すぎて誰も気づいてないだけや。」
「オイ!いい加減にしろ!」
「なんやねん!いつものツッコミで来てくれや!怖いわ!」
「俺だって怖いわ!俺を否定するな!」
「なんでやねん!」
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「粗品さん、いつも俺のこと、上手い言い回しで一言で表すやん!あれをやってよ、頼むわ!」
「思い付かんねん!俺はせいやが愚直にやってるのをオチョくる度に頭が混乱して発狂しそうになんねん!」
「だから生涯収支マイナス一億円なんか?」
「賭博者!」
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「粗品さん今自分をおちょくったやん!やればできるやん!」
「やればできるもんやな。」
「一皮剥けつつあるで!粗品さん!」
「頑張るわ。」
「待ってくれや!東野さんの話さっさとしてくれや!」
「ヒガシノリのこと?」
「先輩やぞ!?ヒガシノリ呼ばわりはあかん!」
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「さて。せいやさん。東野さん死にましたが。」
「死んでへんわ!勝手に殺すな!怒られるで!?」
「ボカロで東野さんのテーマ作ったんですよ。」
「タイトルはヒガシノリやないやろな!?」
「何でわかったんや!」
「お前は人間のクズや!」
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