ーナトーパ
「うぅ……。ここは……」
「ジ、ジョン、無事か!?」
「…………あぁ、大丈夫だ。急所は外れてる」
「そうか、良かった。助けてくれてありがとう! この恩は忘れないよ。これからも一緒にパートナーを続けよう!」
「…………トニー。そうだな、俺ももう忘れないよ。くたばれこの野郎!!」
「ぐぇぇ!?」
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「トニー、そっちはどうだ? 急げよ」
「やばい! サツが来る! ずらかるぞ、ジョン!」
「馬鹿野郎、金なんて置いて行け! 今は逃げることだけ考えろ! トニー、お前を失いたくない。大事なパートナーじゃないか!」
「ジョン……! わかった。お前の言う通りだな。よし、この道を……しまった! 部隊に回り込まれた! う、撃たれる……!」
「させるか!」
「ジョン……! ジョーーン! そんな……。俺を庇うなんて……」
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「うぅ……。ここは……?」
「ジ、ジョン、気がついたのか。……今のは……その、つい……」
「お前は、誰だ?」
「え……? どうしたんだ? 俺のことを覚えてないのか?」
「あぁ……。何も思い出せない……」
「…………。そ、そうか! いやー、心配したぞジョン。俺はトニー。お前のパートナーさ。一緒に銀行強盗をして暮らしている」
「銀行強盗? そうか……。俺はそんな人間だったのか……」
「あぁ、次のヤマもお前の力を頼りにしてるぞ。一緒に金持ちになろうじゃないか」
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「動くな! トニー、とうとう追い詰めたぞ」
「ジョン……。警察如きがここまでやるなんてな……」
「観念するんだな。タチの悪い銀行強盗もここまでだ。しばらくは塀の中で臭い飯でも食ってろ」
「ぐぅ……」
「お前には黙秘権がある。お前の供述は法廷で不利な証拠として用いられる場合がある。お前は弁護士の立ち会いを……」
「うぉおお!」
「ぐはぁっ!」
「…………。はぁ……はぁ……。や、やっちまった……」
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