家族っていいな、と思える掌編です。それ以上に子沢山の時代、兄弟姉妹がたくさんいる生活は、経済的には大変でも楽しかったろうなと想像します。みんな違ってみんないい、ということを幼いうちから自然と学んだことでしょう。奈良時代を舞台に、個性豊かな兄や姉たちに囲まで幸せに過ごす少年の、とある一日をのぞいてみませんか?
『恋や明かさむ 〜偽りの縁談〜』にも出てくる韓国源の子ども時代の話です。7人きょうだいの賑やかな様子や末っ子の源が可愛がられていた様子がほのぼのしていて微笑ましいです。これが博識イケメンの源のルーツなのかとちょっぴり意外でした。同じく12歳の源の前日譚『ももきね旅の草枕』も見逃せませんよ!