第6話



 「…人がスヤスヤと眠っている時に、貴様というやつは」



 スヤスヤと眠る?


 何を言ってんだ…?


 今、俺たちは…



 「ちょ…、痛いって!」



 なんだ、この握力…


 とても女の子とは思えないほどの力が、首の根本にあった。


 さくらは160センチを越える高身長だが、スポーツをやってるわけじゃない。


 白い肌に、華奢な体。


 胸は思いのほか大きいが(あんまり関係ないかもしれないが)、決して、男1人を封じ込めるだけの「力」はない。


 それがなんだ?


 この「腕力」は…



 「当たり前だ。「私」を誰だと思っている」



 「誰」って、さくらだろ??


 急に人が変わったような口調で俺のことを睨む。


 絶対に何かしくじった


 もしかして、舌を出したのがまずかった…??


 パンツは目と鼻の先だった。


 さすがに理性がぶっ飛びそうだった。


 痩せすぎてない程よいお腹の弾力に、スベスベな、風呂上がりの手触り。


 抵抗する素振りなんて彼女にはなかった。


 それなのに…



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