第7話



 「貴様が宿主の「恋人」でなければ、首が吹き飛んでいたところだぞ?」



 …宿…主…?


 ますます訳がわからん。


 あまりに苦しいから両手で彼女の手を引き剥がそうとした。


 でも、ダメだった。



 バンッ



 部屋の壁に追いやられ、さくらは下着姿のまま仁王立ちしている。


 俺は床にへたり込んでいた。


 …というか、押し倒されたと言っていい。


 ブラジャーのホックを付け直している。


 けど、浴衣を拾おうとする素振りはない。


 ズカズカと近づいてきては、ヤンキー座りをして額に“あるもの”を近づけてきた。



 「誰が許可をした?」


 「…だ、誰…って…」


 「今日は“デート”だと聞いていたが、貴様らはまだ付き合って一年くらいだろう?それに高校生だと聞いている。それなのになんだ、これは」



 な、なんだと言われましても…



 状況がうまく整理できない。


 確かに俺たちは高校生だ。


 付き合ってまだ一年しか経ってない。


 それに「デート」だって、数える程度のものだ。


 言われてみれば確かに、今日の行為は先走りすぎていたとも言えるかもしれない…




 …と、言いましてもですね

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