閑話 〜この物語を正統派学園ラブコメだと信じていた時期がある〜
──この世に永遠なんてないのだと。
それと同時に、
──大人なんかになってたまるか。
と、切に思った。
あの頃はまだ……大人になりたくなかったんだよ。
でも──世界の終わりに絶望したあの日から、たくさんのかけがえない経験をした。
素晴らしい出会いが、いつの間にか臆病になっていた自分を変えてくれたんだ。
物事をどこから見るか──大事なのはこれだったんだ!!
たとえ辛くて苦しいことがあったとしても──それをどう捉えるかによって見える世界は大きく変わるんだ!!
──負けたのは勝負したからであって、失敗したのは挑戦したから。
──終わったのは始まったからであって、別れたのは出会ったから。
──今が苦しいのは楽しかったからであって、辛いのは幸せだったから。
この世の全ては表裏一体──何も難しいことはないよ!
凶悪犯罪を犯す人でなしだって、純粋無垢な子供の頃がある。
光あるところには闇があり、勝者の影には常に敗者がいる。
何かをその手で勝ち取るということは、他者を蹴落とすということ。
──そして。
高みにのぼるということは──誰かを下敷きにするということ。
そう考えれば──今の状況だって全く違うものになるんだ。
「今回のテスト、お前が最下位なのに……なんでそんな笑顔なんだ? ……大丈夫か?」
クラスメイトが見守る中、怪訝な顔をした女教師の問いかけに屈することなく──あたしは胸を張って答えた。
「あたしはみんなのために最下位になっているので大丈夫です!」
「──大至急、白崎を呼んでこい。その思考回路はヤツの仕業だ……!」
──金髪天然美少女はすっかり男に染められていた。
※近況ノートを要チェック!
https://kakuyomu.jp/users/Tottotto7/news/16818093077983672982
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