第3回放送 〜御礼放送〜 part1
「はい、というわけで約束の──第3回so cube!!!」
(割れんばかりの歓声)
『……』
「……」
『……』
「なんか、正直自分たちの人気に引いてるわ。なにこれ。気持ち悪っ」
『うむ……一発屋芸人はこのような気持ちになるのかもしれんな。というか参謀、だからタイトルコールはオレにやらせろと言っているではないか』
「うん、今回に関してはまじで気持ちよかったわ」
『次こそはオレに言わせてくれよ?』
「はい、というわけでリスナーお待ちかねの第3回so cubeの時間だ。まず初めに、”あやのんと!”にたくさんメール送ってくれてみたいだな。裏で二宮──じゃなくて代表が動いてくれてたみたいだけど」
『まさかの唐突な参謀ソロ出演が告知されたからな。これは手を打たねばとcube公式SNSで呼びかけさせてもらった。いい援護射撃だっただろう?』
「援護射撃全部俺に当たってたけどな?」
『今回の放送は妹たちからの希望に応える形の御礼放送っていうやつだな。それにあたって、多数のリクエストがあった公開放送にチャレンジしてみたぞ!』
「あと気になってたんだけど、これ何?」
『さすが参謀。お目が高い。これは柊木生の反応をダイレクトにプロジェクターに映し出す仕組みだ。ハッシュタグをトリガーとしてTwitterで呟いた言葉がこのプロジェクターに統制される仕組みとなっている。ちなみに今回は学園長に頼んで、特別に昼休みに携帯を使って良い許可を正式にもらったぞ』
「流石わかってるぜ学園長。じゃあ、スイッチ入れていい?」
『うむ!!』
「よいしょっと……おーすごいな」
:生放送キターーー
:cubeって本当に実在したのね……!
:外番組の出演おつかれ!
:リク様超イケメンすぎてやばい!!!!
『実際の妹たちの反応が見える状況で喋るのは……意外にやりづらいかもしれんな』
「たしかに。ちゃんと放送しないとってなるわ」
:cubeのちゃんとした放送とは
:ちゃんとしてたことなんてないから大丈夫だよ?
『だ、そうだか?』
「ま、まあ前回、前々回の放送は旧校舎でほぼ3年しか聞いてなかったけど、今回に関してはめっちゃ人来てるからな」
『まさか昼休みに旧校舎の大講義室を抑えたら──まさかこんなに妹が集まるとは……』
「それ大家族みたいに聞こえるからちゃんとリスナーって言おうな? にしてもこの大講義室がいっぱいになるってことは相当だな……」
「うむ……1学年が400人だが、おそらく1000人はいると思われる」
「全然入りきれてないし立ってる人も多いもんな。ほぼ全校生徒いるんじゃないかっていう。教職員もいるし」
『うむ、学園長もいるぐらいだ』
「ほんとだ、しかも最前列でニコニコしてる」
『となると、色々と発言には気をつけねばならんな』
「うわ、やりづれぇ……」
『だな……』
「……」
『……』
「あの学園長──やりづらいから出てってもらっていいっすか?」
:www
:学園長相手に出てけは草
:鬼畜すぎて草
:せっかく携帯の使用許可してくれたのに
『さて、場があったまったところで、so cubeをやっていくわけだが』
「あやのんと!の感想とかは置いといて触れておきたいことがある」
『ほう?』
「せっかくだからプロジェクター使わせてもらうけど…………これよ」
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本日のso cube!!!まとめ
代表リクの姉は腹筋がバキバキ。
代表が女性に求める3要素
妹 児童 幼女
参謀ソラの好み
恋愛対象:6歳の幼女
求める雰囲気:初々しさ
求める身体的特徴:瑞々しさとあどけなさ
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so cube!!! 第2回放送まとめ
リク代表(イケメンの方)
・妹にしたいランキングを画策中
・妹じゃないという理由でお誘いを断る
ソラ参謀(イケメンじゃない方。闇落ちロリコン)
・手馴れたアンチ対応
・匿名でフラれる
・学校内で孤立
・闇堕ち
・cube OBを完全掌握
・OB全員を秒で土下座させる
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『ほう、これは第1回と第2回放送のハイライトだな。上のはcube公式SNS、下のはオレの弟子が投稿したものだ』
「あのな……なまじラジオで取り上げちゃったせいか、俺らの動画を見ずにSNSだけ見てる人たちから俺めっちゃ誤解されてんだよ!!!!」
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あやのんのラジオ聞いてソラのこと調べたら、やばすぎwww
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え、面白い人だと思ってたのに……
こんな本性隠してたの?
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こんなやつあやのんと会わせたら駄目だろwww
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『謎の存在であったソラが上手い具合にあやのんを料理してくれた結果、ソラに興味を持ったあやのんのファンがこれを見て青ざめるムーブが盛り上がっていたぞ』
:まああやのんのリスナーの人も全員cubeの動画見てたわけじゃないしね
:それは誤解されちゃうよ
「そこはさあ! お前らが訂正してくれてもいいわけじゃん!? あれは3年の悪ノリで本当はまともな人ですよって! 動画のURLとか載せてさあ! なんだよこれ!!」
:面白そうだからこれホントのことだよって言ってあげたw
:まあ書かれてる内容は嘘ではないし
:そして誰も誤解を訂正しようとしてなくて草生えた
:なんなら加担してたまである
:あのとき謎の団結感あって笑った
「なんでお前たちが訂正してくれねーんだよ!? つかどう見ても俺の方は悪意しかねーんだよ! ロリコンなのはこいつであって断じて俺じゃねーから!」
:ソラ、見苦しい真似はよせ
:自分の業を人に押し付けるなんて……
:それも参謀の作戦でしょ?
:俺たちはソラの性癖を馬鹿にしない。だから自分に正直にならないか?
:たとえソラが6歳好きの真正ロリコン野郎だったとしても大丈夫
:俺たちがついてる
「勝手についてくんなよ!? どう見てもイカれてんのはこっちだろーが……!」
:リク様を悪く言わないで
:リクはソラのために自らそういう役回りを買って出ていることに気づかないの?
:そういうキャラだから問題ないよ?
「くそっ! 二宮が世間に妹好きキャラとして認知されたせいで。キャラクターとして受け入れられるようになってやがる……!!」
『?』
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