兄と妹の未来 4


『お兄ちゃんはどんな人なの? 気になるわ〜』


 バカ野郎!? そこを掘り下げんなよ──


『同じ系列の学校に通っていますよ』


「………………」


「え!? まじで!?!?!?」

「やばいやばい!! まじか!!」

「同じ系列ってことはここの可能性もあるんじゃね!?」


 にわかに異様な盛り上がりを見せるクラスメイトたち。


「でも神月って多分芸名だよな?」

「流石にこれだけじゃわかんねえよな」

「凛たんは1年だから、兄ってことは仮にうちでも2年か3年だよな」



 ……よし! 流石にいきなりクラスメイトを疑い出すことはないか。


 だが、これでだいぶ狭まってしまった。

 これからは本当に細心の注意を払って生活していかないと……


『お兄ちゃん──最近できた学校の寮に入っちゃって……会えてないから寂しいです……』


 本心では一切思ってないだろうに、まるで心から兄を恋しく思っているようないじらしい反応。


 いやあ、素晴らしい演技だなあ……。


 さすがだなあ……


 最近寮ができた学校なんてほぼ答えなんだよなあ……


 ……。


 …………。


 ………………。



 無限にも感じる一瞬の静寂の後──


「「「はああぁぁぁぁあああっ!?」」」


 クラスメイトたちが全員叫んだ。



 そして──ポケットに入れていたスマホが震える。



 スマホを手に取ると──表示されたのは凛からのメッセージ。



『おにい』

『兄妹喧嘩しよっか』




 ……こんな兄妹喧嘩お兄ちゃんよくないと思うなっ!!




 ◇




 いかがだっただろうか?


 これで我が妹のピュアブラックな一面を知ってもらえたら何よりだ。

 賢明な読者ならば目を覚ましてくれたと信じている。


 いつか俺の口から2学期が語られることもあるかもしれないし、ないかもしれない。

 だが、ピュアブラック凛のことだけは頭の片隅に留めておいてほしい。



 幕間 〜兄と妹の〇〇編〜


 終幕。






─────あとがきのこーなー!──────

「現在、現代ドラマ日間1位! 週間2位! 月間10位!」


『ついにここまで来たか……!』


「もちろん総合評価は他作品の足元にも及ばないけど、これでもう十分……本当に十分だ……っ!」


『全国に散らばる妹たちからの愛の応援、恩に着る! その愛はおにーちゃんにしっかりと届いているぞ!』


「こんな流行り廃りとは無縁なただのバカ話がここまで来るとは……! まじでありがとな!」


『カクヨムでろくに活動していないizumiに読者はついていないので、本当に全国に散らばる名もなき妹たちが押し上げてくれたおかげだな……!! 感謝だ!!』


「正直どうかしてると思う」


『オレの妹たちを愚弄するのは許さんぞ!?』


「でもまあ、それだけ期待してもらったってことだよな。じゃあその分は返していかねーとなぁ……!!」


『izumiの近況ノートにも記したが、更新頻度が月1ぐらいになるのはもう少し先になりそうだな』


「リスナーからの期待に応えるためにも、ランキング上位に載っている限りはなるべく走り続けるぜ! 乗るしかないこのビッグウェーブに!」


『懐かしい響きだな!』


「リスナーと足並み揃えてやっていこーぜ!」


『ちなみに次話についてなんだが』


「おう」


『izumi曰く、ここ最近は真面目な話が続いたと反省している』


「多分もう足並みズレたよ」


『次回からは心機一転、アクセル全開で飛ばしていくと!』


「リスナー振り切らないで?」


『というわけで、今日はもう一度更新があるのでよろしく頼むぞ!』


「……ここにきてのリスナー厳選やめない?」

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