応援コメント

第2話」への応援コメント

  • 冒頭の入り方が西遊記みたいだわって思っていたら、孫悟空に似た憎たらしい猿が出て来てふふってなりました。
    大事な握り飯が、まさか猿に取られてるとは、悲しいかな。
    食い物の恨みは怖しいのですね。
    あやかしがいつ出てくるかドキドキ感がクセになります。
    うん、「高野聖」のような雰囲気がクセになります。

    作者からの返信

    ハナスさん、ごきげんよう。

    悲しいかな、このお猿さんの出番は次話までで、それ以降はおそらく出てキマセーヌ。豚も河童も三蔵様も出てきませぬことよ(ホホ。)

    食べ物の恨みは怖ろしいのです。というより、むしろ食べ物でいがみあうくらいが正常とも言えるかもしれません。飽食の時代には他に争いの種を見出しはじめますから。

    『高野聖』のような雰囲気を意識したわけではないですけど、文体について鏡花の考えには多くの示唆を得ている(と私は勝手に思っている)ので、それとなく滲む部分はあるかもしれませんね。

  • 律角さんの文章を読んでいると講釈師が脳内に出てきて、張扇をパンパンやり始めるんですね。
    てっきり時代ファンタジーと思って読んでいたのですが、電車やアパートが出てきたので、こりゃ活動弁士の方だったかなと脳内を微調整しました。
    すると、握り飯を自分で平らげてとぼけているのかと思いきや、猿が奪って逃走。
    逃げ込んだ藪の先には冒頭のような、やはり講釈師の似合う世界が広がっているのだろうなあ。
    触発されて思わずYouTubeで「鋳掛松」を観てきました。
    こんな未明に何をやっているのだろうか。

    作者からの返信

    鐘古さん、いらっしゃいませ。

    鏡花の『文章の音律』なぞというものを持ち出した以上、私が音律を意識しない文章を書くわけには参りませんので。講談や活弁についてはそこまで存じませんし実際に生で拝聴した経験もありませんが、古典(的文章感覚)を踏まえているという点では近しいかもしれません(私のは俄かに過ぎませんが)。

    藪の中で何が起きたのかについては、まだ全く考えておりませぬ。気長にお待ちくだされば。