1084 浮かれ眞子と気が利く倉津君

 廊下ですれ違った真菜ちゃん(倉津君の妹)と少し話し込み。

「私を本当の妹の様に思って欲しい」っと真菜ちゃんに言われた眞子は、物凄い勢いで浮かれたまま倉津君の勉強を見に行くのだが(笑)


***


 ……あぁ、もぉ今日も最高だぁ。


だってさぁ、だってさぁ。

色々な方達が私の事を姉妹だって言ってくれる中に。

念願が叶って、あの真菜ちゃんが、私の事を、ちゃんと姉だと思ってくれるんだよ。


姉。

●奈緒ネェ    ……【Nao with GREED-LUMP】

●マーニャ=ミラー……【Kimera】

●ステラ=ヴァイ ……【孤高の天才】

●塚本美樹    ……【Fish-Queen】


妹。

●飯綱神楽    ……【バスケの申し子】

●倉津真菜    ……【Jrテニスの県代表】


彼氏。

●仲居間崇秀   ……【世界一偉大な神】


母親。

●仲居間静流   ……【神の母】


そんで。

●倉津真琴    ……【お人好しのお馬鹿ちゃん】


こんなに人に恵まれた、神な関係が有りますか?


これは、もぉテンション上がり捲くりだよ!!

もぉバンドの争奪戦の事なんか、なんでも来いだよ!!

こうなったら、必要とされてる人が居るなら、どこにだって行ってやるもんね!!


みんな纏めてドンと来いだい!!


……っとまぁ、それ程、真菜ちゃんに親族だと認めて貰えたのは嬉しいって事ですね。

なので大切な妹である真菜ちゃんに早く勉強を教えたいから、さっさと真琴ちゃんの勉強を片付けなきゃいけない。


今日の私は、真菜ちゃんが待ってるから……容赦無しだよ。



「真琴ちゃん、ごめんねぇ~~~。遅くなっちゃったぁ~~~」

「『!?』……なっ、なんだ?なんだよ眞子。その異様に高いテンションは?」


なに驚いてるの?


そんな風に驚いてる暇なんかないから、さっさと教材を出しなさいよ。


さぁさぁ、勉強勉強。


早く早く!!



「はいはい、いつも通り、いつも通り。勉強、勉強。さっさとやるよ」

「待て待て眞子。オマエ、なにを、そんなに張り切ってるんだよ?」

「うん?別にぃ。あぁ、でも、この後ね。真菜ちゃんに勉強を教えてあげる予定は有るね。だから真琴ちゃん、早く終わらせてね。……それとも、もぉ終わった?」

「寝起きで、まだ、なんもやってねぇわ!!つぅか、なんだよそれ?なんで眞子が、真菜と、そんなに仲良くなってるんだよ?」

「別に仲良くなんて成ってないよ。真菜ちゃんと私は、最初から姉妹だもん。元々仲良いもんね」

「なぬ?そりゃあ、一体どう言うこったよ?」


聞きたい?どうしても聞きたいの?

もぉ……勉強の時間だって言うのに、真琴ちゃんは、いつもしょうがないんだからぁ。


そんなに聞きたいの?

本当の本当に、どうしても聞きたいの?


もぉ……そんなに聞きたいなら教えてあげるよ。


ちょっとだけだからね……ホント、しょうがないなぁ♪



「えへへ……うんっとね。実は、さっき、真菜ちゃんと廊下ですれ違ったから少し話してたんだけどね。真菜ちゃんがね。私の事を、本当の姉妹だって言ってくれたのよ。だからね。もぉテンション上がり捲くりなのよ」

「へっ?……えぇ~~~っ!!あの曲がった事が大嫌いな真菜がか?妾腹設定のオマエを認めたって言うのか?」

「そうなんだよねぇ~~~。だからね。真琴ちゃん早く勉強を終わらせて。早く早く、まだ?まだなの?」

「いや、そんなに急かされてもよぉ。大体、今日はなにをやるんだよ?」

「あぁ、じゃあ、今日は、なんでも良いよ。あぁそうだ、そうだ。数学やろ数学」


数学なら得意だから、直ぐ終わるよね。


5分で終わらせて。


3分でも良いけど。


それとも聞く所もない?



「ハハッ、露骨だなオマエ。……まぁまぁOKだOK。そんじゃま、眞子のご要望通り、さっさと片付けるか」

「あっ、あれ?怒らないの?」

「アホか?いつも世話に成ってるのに、こんな事ぐらいで怒るかつぅの。ってかよぉ。なんなら今日は俺1人で勉強すっから。オマエ、直ぐにでも真菜の所に行ってやっても良いぞ」


あぁ……自分勝手な言い分ばかり言ってる私に対して、優しい言葉を掛けてくれるね。


でも、本来はそうじゃないよね。

そうしたい所だけど、この言葉にだけは甘えちゃイケナイよね。

ヤッパリ、教える側の私が、こう言ういい加減な気持ちで真琴ちゃんに勉強を教えるのは良くないよね。


だって折角、あの真琴ちゃんが、此処まで良い感じでヤル気出してくれてるのに、教える側の私が浮かれて、こんな馬鹿な状態じゃあ申し訳が立たないもんね。


……うんうん、そうだ、そうだ。

やるべき事は、なにがなんでもキッチリやってから次の事に移らないと、義理も、人情も廃るってもんだよね。


うん……故に、此処は深く反省。


ちゃんとやろ。



「ごめん。……ヤッパリ、ちゃんとやる事にする」

「うん?どうしたんだよ急に?俺なら、別に構わねぇぞ」

「うぅん。ダメだよ。此処は、お互いの為にもちゃんとやろ。中途半端な事しちゃダメなんだよ」

「そうかぁ?けどよぉ、オマエだって、真菜に勉強を教えてやりたいんだろ。だったら、遠慮せずに行って来いよ」

「うぅん、ダメダメ。真菜ちゃんとの約束は後。今は、真琴ちゃんの勉強に集中すべき時だよ。余計な事は考えずに、今は真琴ちゃんの勉強だけに集中しよ」

「そうか。……じゃあ、悪ぃが頼むわ」

「了解♪それじゃあ、早速だけど。今日は、歴史の憶え方をバージョンアップしてみよっか」


そう言って、気持ちを新たに入れ替えてから、歴史の勉強を始めた。


今日は新バージョンを投入するから、頑張って、そのやり方を憶えてね♪


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ♪<(_ _)>


浮かれて倉津君の所に突入した眞子でしたが。

そんな眞子に対して倉津君が「こりゃあ相当嬉しかったんだろうな」と判断し、怒る処か優しい言葉を投げ掛けてくれましたね。

こう言う面での倉津君は、本当に気が利くんですよね♪


なので今回は、完全に眞子が倉津君にやられた形になりましたです(笑)


さてさて、そんな中。

次回は新しい勉強の仕方……っといいますか。

以前までに書かせて頂いた勉強のバージョンアップの仕方を書いて行きたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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