第一章・第六十四話 Study & Love%(勉強と好感度)

1080 沢山の勧誘があった翌朝

 第一章・第六十四話【Study & Love%(勉強と好感度)】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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 064【Study & Love%(勉強と好感度)】


 『困った。……こんな事なら、余計な真似をさせるんじゃなかったよ。後悔ですよ後悔』


 こんにちわ。

それとも今は夜分になってるから、こんばんわですか?


あぁいや別に、この挨拶に対する拘りは、これと言った特に意味は無いんですがね。

なんとなく皆さんの時間帯は、今何時ぐらいなのかなぁってぼんやりかんがえてしまって聞いてみただけです。


あぁいや……そうじゃなくてですね。

そんな挨拶の話なんかより、実はですね。

なんか前回から、またしても、私の身の回りがなんだか騒がしくなってきた事に、今、ちょっと頭が混乱してて、変に挨拶に対する拘りみたいな話になっちゃったみたいなんですよ。


ごめんなさい。


……っで、そんな私を悩ませる要因は、もぉ言わずと知れた、例の『私争奪戦』の一件。

なんで、いつもいつも、此処まで話が大きくなってるのかは知らないんですけど。

全米でHITを飛ばし捲くっている【奈緒グリ】や【Kimera】を筆頭に【Secret Place】【DEEPER】【MONKEY-STONE】【AB・RENGER】【WATCHA】【Dio-king`s】【X-DESIRE】【Jany Alien】っと言うアメリカで目一杯お世話になったバンドの方々が、何故か私なんかの為に『バンドへのお誘い』に名乗りを上げてくれているんですよ。


まぁ、一般的に考えたら、これ自体は、混乱する処か非常に有り難い事なので、涙が出て来そうな位の嬉しい話ではあるんですけどね。

それに反して私は……『メジャーバンドにだけは入りたくない』と言う意思が強く働いておりまして、実は微妙な心境に成らざるを得ない状況なんですよね。

付け加えて、前回に言った通り、自分自身が『自分の才能に気付いてる』と奈緒ネェに公言してしまった以上、此処には、もぅ誰かの肩書きに頼って良いバンドを作るなんて甘い考えは一切合切なく『基本的に1から自分のバンドを結成してみたい』としか思えなくなっている。


だから、今となっては、あの一言が、以前にも増して、本当の意味での、私の『覚悟』を示した言葉になった訳なんですよ。

いわば、これ自体がメジャーの方達へ私が『挑戦状を叩きつけた』のと同意だからね。


まぁそれを踏まえた上で、出来る限り、今現存するメジャーバンドの皆さんに対抗すべく。

新しく迎えるであろう自分のバンドのメンバーと試行錯誤を繰り返して、自力で、皆さんと戦えるぐらいの自力を付けたい。


そう心から願っている訳ですよ。


この辺は私が、崇秀の様な『孤高ミュージシャン』には成れない証拠なのかも知れませんが、何所かで『成功を分かち合いたい』なんて甘い事を、きっと考えてるんでしょうね。


だから、相対的な話では、内心は嬉しい反面『沢山のお誘いを受けて』非常に困ってます。


もぉ、これは酷い葛藤の域ですよ。


でも、残念な事に……その辺を理解される事なく。

更に今回、この件で困る事になります。


いや……自ら招いて終わったっと言う方が、より正確かも知れませんね。


では、その一部始終をどうぞ。


……しくしく。


***


 ……奈緒ネェの予期せぬ勧誘が起こった翌朝11月29日の日曜日。

この日も普段と変わらず、毎日のスケジュール通り、朝の5時頃に目を覚まし。

1時間程バスケのゴールリンクのある公園(飯綱ちゃんの仕業)で、早朝練習で一汗流してから帰宅。


そこから、練習に出る前に沸かして置いた風呂で汗を流し。

洗面所で、これまた、いつも通りに身嗜みをチェック。

髪型及び、衣服が綺麗に決まった所で、昨晩ウチに泊まった【奈緒グリ】の面々と、ジムさんの朝食を用意し。

そこからは『真琴ちゃんの所に行って来ます』っと言うメモ紙をコタツの上に残して、勉強を教える為に恒例の真琴ちゃんの家に出掛けた。


……あぁ因みになんだけどね。

こうやって早朝に真琴ちゃんの勉強するのにも、ちゃんとした理由が有ってね。

朝一番って言うのは、誰しも、なにも考えてない真っ白な状態だから、勉強の内容が頭の中に入り易いからなんですよ。


理由としては、ただそれだけの事。


***


 ……まぁ、そんな効率を重視しただけの単純な訳もありまして、今しがた真琴ちゃんの家の前まで到着。


駅に降りた時に買った『暖かい缶』を両手で持って。

道々、それをコクコクと飲みながら、100均で買った腕時計を見てみると、現在の時刻は朝の8時と言った所。


大体、予定通りに時間が進んでいる。


そんでまぁ、そんな風にココアを飲みながら玄関の門に近付いて行ってたら。

組で一番早起きな玄さんが、なにやら寒そうな格好で、演歌を鼻歌交じりに唄いながら、表周りの掃除してたんで声を掛ける。



「おはようございます、玄さん。今日も寒いですね」

「おぉ、早朝から、どなた様がご挨拶して下さったのかと思えば、おはようございやす、眞子お嬢。今週も、お早いですな」


この玄さんとの、何気ない朝の挨拶。

真琴ちゃんに勉強を教える様になってからと言うもの『日曜限定の恒例行事』になってるんだけど、これをすると、私自身は、なんだか安心が出来る。

だってさぁ、こうやって週一回でも、誰に邪魔をされる事無く、見慣れた玄さんの元気な顔を見るとホッとするんだよね。


なんてたって、この挨拶が毎週出来るって事は、倉津組が平穏無事で安泰な証拠。

組に何事もないからこそ、幹部である玄さんが呑気に外の掃除をしてられる訳だしね。


これがもし変に抗争中だったら、こんな呑気な光景は、絶対に有り得ない筈。


だから、非常に安心出来る要因に成りえるって話。


まぁこの辺は、幾ら私が、倉津真琴じゃなくなったとは言え。

『家の事が、心配じゃなくなった訳じゃない』訳ですよ。


まぁ……そうは言っても。

ちょっと前の私なら『倉津の家には一切関わりたくない』とか一辺倒に思ってただけなんだけど、遠藤さんに色々な倉津家の事情を聞かされてからは、自分也に凄くそこを反省した。


あの時みたいに、なにも知らないの大問題だ。


また真菜ちゃんに、いつ何時、危険が及ぶ可能性が有るかも解らないから、最低限度ではあるにせよ細心の注意を払わなければいけないと思う。

まぁ事実としては、知った所で、なにも出来無いんだけど、それでも真琴ちゃんの相談位には乗れるでしょ。


そんな訳で、私にとって、この玄さんとの挨拶は、とても大切な物になっているって訳ですよ。


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【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ♪<(_ _)>

今回から始まった第一章・第六十四話【Study & Love%(勉強と好感度)】なのですが。

出足では眞子も少々混乱していたようですが、取り敢えず行動を開始すれば、ある程度は冷静に成った様子。


この辺の習性は、倉津君の時とあまり変わってないみたいですね(笑)


さてさて、そんな中。

なにやら眞子は、門の前で少々玄さんと話し込んでる様子なのですが。

彼女がこうする理由としては、今回お話した内容以外にも、なにか思う所がある様子。

次回は、その辺に書いて行こうと思いますので。

また良かったら、遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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