2024年04月23日(カーナビ)

 子供たちは1日で小学生ぐらいまで成長していた。なので、父乳はもう必要なくなった。

「「阿弐、ご飯」」

 双子がご飯を要求してきたので、朝は卵かけご飯を用意した。

「さあ、お食べ」

 私が、そう言うと双子は手を合わせて「「頂きます」」と言って「「ごちそうさまでした」」と言った。「食べないの?」と私が聞くと「「もう食べたよ?」」と答えてきた。

「神様、どういうことです?」

「お主が産んだのは半神半人、食べ物は実際には食わんぞ?神と同じく祈りを想いを食っている」

「え?そうなんですか?じゃあ、食費は?」

「そんなにかからんぞ?食べたいといったものを与えればよい。実際に食うのはお主の役目だがな」

 そういうモノなのか、ってことは私の朝食は卵かけご飯2杯に決まった。こんなに要らないのに……。

「てことは、量も二人分用意しなくても良いんですよね?」

「そうじゃ、金は不要になったか?」

「いいえ、必要です。養育費を要求します」

「まあ、必要な分は手配する」 

 神様の言葉通り、後日、色々な所で現金を得ることが出来た。これで、少しだけ贅沢な食事をした。


 お昼は神様の好物、大安食堂のシオモモタを神様、ご先祖様、英霊の皆様、双子と一緒に食べようと思ったが、ファミチキの旨塩も新発売だった。どちらを先に食べるか悩んでいたが、先にシオモモタを食べる事にした。双子はお留守番させる事にした。


 連れて歩いて知り合いに見られた時、説明に困るからだ。


 だが、大安食堂に向かう道中カーナビの様子がおかしかった。本当の場所をさしていないのだ。別の道を走っている事になっていた。

 これは、先にファミチキの旨塩を食べたいという要望だと思い。引き返して、購入した。


 神様に捧げる時に、心の中で「「「バンザーイ、バンザーイ」」」と英霊たちの唱和する声が聞こえた英霊様たちも楽しみにしているのだろう。

 チキンは一つしかないが、神様は万能なので1個捧げれば無限に増やせる。「「「エイエイオー、ファミチキサイコー」」」と英霊たちが唱和する声が聞こえた。気がした。

「「パパ美味い」」

 双子はファミチキを食べた後、中学生ぐらいまで成長した。明後日ぐらいには成人しそうな勢いだった。


 明日はシオモモタを御馳走しようと思った。


「「「大安食堂バンザーイ、天照様バンザーイ」」」


 日本の勝利である。

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