第22話 痛み

彦徳は痛みで目が覚めた。


右頬が今まで感じたことがない位に痛い。


ベッドから急いで飛び起き、鏡を見た。


しかし、腫れていたり変色していたり等が一切なかった。


それにしても痛い。


虫歯でもなければ、外傷もない。


彦徳はネットで症状を調べ、なにか近しい病気がないか調べた。


しかし、いくら探してもそんな症状はない。


痛みが増してきている気がして、彦徳は吐き気も催してきていた。


そんな中、某掲示板で彦徳に似ている症状を訴えている人が投稿をしていた。


投稿主も朝起きてからずっと左頬が激痛、そして目に見える変化が一切なし。


投稿を辿っていくと、「なんか気持ち悪くなってきた」や「目が霞んできた」等、

症状がどんどん悪化している。


彦徳は投稿を追ううち益々不安になり、その投稿の最後の方を急いで見てみた。


「全部嘘」


最終投稿にはそう書かれており、彦徳は「はぁ?」と思わず声がでた。


しかし、その瞬間に痛みは嘘のように消え、気持ち悪さも一切なくなっていた。


彦徳は奇妙な安堵感と恐怖心がしばらく頭から離れなかった。

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