怪盗のお仕事

Grisly

怪盗のお仕事

オークションの1週間前。

有名な絵画が盗まれてしまった。


噂の怪盗Kである。

盗みを遊びと考え、盗むことが目的。


わざわざ予告状を出し、

巧妙な手口で警備をかいくぐり、

犯行に及ぶ。


そして、彼のポリシーなのか、

翌日には返されているのだ。


人々は首を傾げる。

天才と言っていいのだろう。

鮮やかな手口だが、何を考えているのだ。

何の利益にもならない…




翌日、オークション会場に

絵を返しに来た怪盗K。


オークションの主催者が、

こっそり待ち伏せしていた。


「いや、ありがとう。

 君のおかげで助かったよ。

 はい、これ取り分。


 連日、各局のニュースに取り上げられて、

 充分注目を集めた。

 きっと値段も跳ね上がるだろう。

 

 広告費もかからず、

 こんなにいい宣伝は…」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

怪盗のお仕事 Grisly @grisly

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ