第340話
旅より帰還!!(帰還報告)
堪能して参りました!!
鰹のたたきは食べれませんでしたが、海鮮丼は食べて来ましたよ~
小説を再開しますのでどうぞよろしくお願いします。
◇~~~~~~◇
この船マジ速い。
一日で堺に到着出来た。
勿論、風向きが良いのもあるが、少しだけ不思議に感じる部分がある。
多分、当っていると思えるが、セドナちゃんの影響だと思っている。
セドナちゃんのご先祖は海の神のセドナ神である。
海に纏わる加護をセドナちゃんに与えていることは知っているけど、どんな加護か詳しくは知らないけど恐らく、この船足の速さはその影響だと思う。
なんせ都合の良い様に風が吹くしね・・・
「春~嫁さんのセドナちゃんを大事にしろよ~」
「父上に言わらずとも大事に致しますよ!!」
春(春長)がそう言った。
見ればセドナちゃんのお顔が真っ赤っかだよ。
うん、良いんじゃない!!
「春、一度参内するぞ」
「はい・・・」
今回、朝廷より春に官位が授けれれる事となった。
元々から授ける予定だったけど、色々ありまだ授けられていなかったこの結婚を機に授ける事となったそうだ。
竜様(近衛前久)より披露宴後に伝えられた。
既に幾つか候補の官位があるとの事で竜様より聞いた春が選んだのは
中務省配下の大寮で、書籍管理や朝廷で管理する紙を取り扱う部署らしいのであるが、春の場合は俺と同じくただ貰うだけで特に仕事が割り振られることはないとのことだ。
羽(帯刀先生)や利(大蔵輔)は仕事を割り振られている。
特に利は朝廷の投資を管理していて、朝廷の財政再建に寄与している。
莉里と利(利長)にお香(丸目利長の嫁)は朝廷で特に一目置かれる存在で、彼・彼女が朝廷の投資先の選定などを担っており、何と驚く事に朝廷の年間予算の半分は3人を含む丸目家の資産運用部署の者が作り出している。
そう言う訳で、莉里が従四位大
そして、羽(羽長)もその官職から藤林の者を朝廷に派遣し、天子様を始めとする皇太子様等の皇族を影ながら護衛している。
天子様に3名、皇太子様に2名、他の皇族方に1名の手練れを派遣している大元締めが羽となる。
俺と大違いで、息子たちは着実にその基盤を築いて行っているようだ。
堺に着き、一路、俺と春、数名のお供で京に向う。
一応、セドナちゃんも春の嫁と言う事で連れて来るようにとのお達しなので連れて行くこととなっている。
お公家さんたちは春の嫁を狙っていた者も多いと聞いているし何か言うつもりなら黙っていないつもりだが、現在の朝廷と俺の関係は恐らく良好なのであまり心配していない。
恐らくは見てみたいというだけだろうと思う。
そう言う訳で、セドナちゃんも官位官職が渡されるようだ。
まぁ形だけだ。
「蔵人!よう参った!!」
「ははー!!」
天子様自らお声掛けです。
そして、無事に春とセドナちゃんにも官位官職が与えられた。
「
「ははー!!」
春も俺の様に便利使いされるのかもね。
まぁ日頃働かない分、時たまお使いミッションみたいな物が在る程度なので春も覚悟しておくと良いぞ。
セドナちゃんは本当に顔見世程度で済んだ。
公家たちも何も言わず、天子様のご面会序の様子見で終わった。
さて、京でのやることは終わったので堺に戻り、次は久しぶりに家さん(徳川家康)に会いに行く予定だ。
家さんとの友誼の関係上、彼の所領内の港も開発予定だ。
開発資金を丸目家から半分負担して開発し、大型船の停留出来る場所も完備する予定だ。
同じく、北条家にもお願いして相模湾を開発する予定なので北条家にも行く予定だ。
後、数か所を開発し、時計回り航路と反時計回り航路を通り日本一周の廻船コースを作る予定としている。
そういったルートは現在もあるが、大型船に対応していない所が多いので今回はその開発がメインだ。
現在の丸目家の稼ぎ頭に予定しているのがこの廻船と南蛮貿易なので既に内々に了承済みなので俺は挨拶に行くだけの簡単なお仕事なのだ。
「長さんの御蔭でえろう儲けさせてもろとります!!」
「そうそう!!長さんは剣豪じゃなく立派な廻船問屋ですな、いや、問屋とまた違ごうとりましたな」
堺でお馴染みの大商人の宗さん・天さんがそんな事を言う。
実は彼らは俺のこのプロジェクトに乗っかり輸送を俺に委託して来た。
この時代は船の輸送というのは意外とリスクが高い。
そのリスクの一部を俺が負担してWin-Winの業務提携を行ったのだ。
彼らの取り扱う商品を輸送するのは家の廻船で、もし仮に船が沈んだりなどで商品が駄目になったら三割負担することとした。
その代わり、輸送に一割の代金を頂く事となった。
彼らの取り扱う商品は中々に高額なのでウハウハだけど、海賊行為などで失う事も多いの元々がその分も上乗せした価格設定がされていたが、家は鍛えに鍛えた武力集団の船乗りなので、既に海賊行為を何度も撃退し、信頼と実績を積み重ねている。
南蛮貿易出来る様になった際に作った妖怪みたいな旗印(目玉に羽が生えたマーク)を着けた船が海賊たちに「死神の船」とか言われ始めていて、「襲うな危険」が囁かれているそうだ。
朝廷の投資先の一つでもあるので襲えば朝敵認定も序に着いて来るという仕様だ。
海賊たちからは「死神の宝船」等とも呼ばれている様なので、襲う阿呆もまだまだ居るのではあるけどな。
「長さん!久しぶりじゃ!!」
「家さん、久しぶり!!」
家さん直々にお出迎えにやって来た。
家さんお力の入れようが伺えるというものだ。
徳川家は本拠地の三河の西浦、蒲郡、豊橋、田原の四つ港を三河湾として大々的に整備する計画を考えているそうだ。
そう言えば、昭和の時代には重要港湾に指定される程に三河湾は整備されていたことを思い出し、時代の先取りだな~と入たく感心した。
人間は時代が変わろうとも考えることが一緒など聞いた気もするが、まさか安土桃山時代に先の先のずっと未来の事と同じことを考える知恵者が居たことに驚いたよ。
〇~~~~~~〇
三河港は本文中にも書きましたが、重要港湾に指定される程の港で、昭和39(1964年)に指定されました。
1950年(昭和25年)に制定された港湾法で定められた制度で、特定重要港湾(現在は国際拠点港湾と名称変更されているようです。更に上位に国際ハブ港として国際戦略港湾というものがあり、東京港・横浜港・川崎港・大阪港・神戸港の五港が指定されてます。)、重要港湾、避難港等の括りがあります。
102港が重要港湾に指定されているそうです。
三河港と同じ愛知県では
清水港が家康の支配地域では国際拠点港湾に指定されているのでどちらにしようか迷いましたが、「三河」という名に軍配が挙がりました。
家康といえば三河!!(勝手wなイメージです)
(※ご指摘で一部文章を変更しました。)
因みに清水湾は日本三大美港と言われる港で、長崎港、神戸港とともに船乗りに人気の高い港だそうで、クルーズ客船の寄港も多い港なのですが、立地的に横浜港、名古屋港という国内屈指の港に挟まれている為、中々に厳しい側面もあるようです。
さて、話を戻し、三河港ですが、西浦、蒲郡、豊橋、田原の四つ港を統合したのは1962年(昭和37年)の話で、統合後は三河港と名称を改めたそうです。
世界のトヨタのお膝元だったので自動車港湾として有名で、国内外の多くの自動車メーカーが基幹港であることから完成自動車の輸入の台数・金額は日本No.1で、輸出も2位という一大自動車輸出入港なのです。
少し前(大分の間違い?)ですが、この三河港の蒲郡地区にあるテーマパークのラグナシアに行ったことがあります。
ラグーナの湯とかも行ったんですけど、ラグーナの湯は現在は営業を終了したそうで実に残念です。
景観が良かったのですけど・・・九州住まいの私にとっては中々行く機会が無いのですが一度だけ行った温泉としては中々に印象に残る湯の一つでした。
温泉語ると長くなるのでここで締めます!!
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