第257話

あれ?100位以下に落ちていた歴史・時代・伝記部門の週間ランキング(2024/7/25現在)が何時の間にか21位に返り咲いております。

100位以下に落ちてからはあまり気にしないようにしていたので、これをUPする直前に気が付きました^^;

それだけ今お読み頂いているのでしょう。

大変嬉しい限りです。

お読み頂いております皆様に感謝を!!


◇~~~~~~◇


何か知らんけど、暗殺者が送られて来たよ。

暗殺の定番の毒盛に毒の指輪何かも使われた。

毒盛の毒は銀に反応しない物が使われたけど、千代が匂いを嗅ぎ分けてくれるので、非常に助かった。

犬でなく狐だけど、鼻はいいので直ぐに見つけてくれる。

野生の力スゲエ!!

毒の指輪が結構使われたけど、握手とか求められる時には特に注意!!

でも安全安心の硬気功で相手の指ごと握り潰して現行犯として捕まえているよ。

意外とこの2つの手法の暗殺を仕掛ける奴多くてさ~伯爵2家・子爵5家・男爵9家の計16家が他国の貴族暗殺実行犯として王様の逆鱗に触れてお家御取り潰しとなったよ。

まぁ一応は俺っち国賓なのよね~それに対して行った上で、バレればね~

さて、それから、銃撃も3回仕掛けられた。

これも侯爵1家・子爵1家・男爵1家が関与していることが明かとなると、侯爵が代変わりして子爵に落とされ、子爵と男爵はお家御取り潰しの憂き目になった。

何故に俺を狙う?訳ワカメだよ!!

そんな俺は、鍛錬と威嚇の為にあることを行った。

軍部の者と仲良くなったことで軍事演習とかにも見学行ったりしたんだけど、訓練で銃を撃つ事結構多いんだよね~

流石は現行の最強国家!!金持ちだよね~

銃撃の際は案山子みたいな的を狙っているので、俺が案山子の代わりにそこに立ち、俺と言う生餌を提供し、銃撃して貰うこととした。

躱したり、弾を斬り払ったりと良い鍛錬になった。

俺は兵士の動く的として協力、兵士は俺の銃撃対策の慣らしとして、お互い訓練になって一石二鳥とか思ってたんだけど、何か楽しくなって興が乗って来て、銃弾を掴んだりとかしてたらドン引きされたよ。

漫画やアニメ・映画なんかでそれっぽいシーンあるじゃんか~前世を思い出したら無性にやりたくなった。

その様子を見ていた里子が興味を持ってやりたがったけど、危ないので10人以下の銃撃しか認めなかったよ。

里子も嬉々として銃弾を躱したり、斬り飛ばしていたけど、10人程度ではご不満らしい。

嫁さんたちは取り合えず30人以下で試してたけど、問題無く弾を斬り飛ばしたり躱したりは出来ていたよ。

兵士たちから噂が広がり、貴族の見学者など現れて、銃撃の暗殺など企む者は居なくなったと思うけど、如何かな?

それにしても、俺の能力って仙術で強化されているとは思うけど、何かそれだけでは無い様な気もしないではない。

転生特典とか何かしらの神の加護とかも加味しての現在の能力の様な気がする。

勿論、丸目蔵人という剣豪としてその名を歴史に残した者の肉体なので能力値的にも基から高かったと思うけどね。

転生者である俺だからもしかしてとか思って「ステータスオープン」とか口走ってみたけど何も起こらなかったよ。

しかし、その様子を偶々里子に見られてしまい、「父上何しているのです?」と聞かれたのだけれど、どう答えて良いか解らず「気合入れてた」と言ったら、その場では「ふ~ん」的な感じだったたんだけど、訓練の際に里子が行き成り「ステータスオープン」と叫んだのには焦ったよ。

あまりの奇行に嫁たちが里子を問い詰めて俺が言ってたのを真似したと・・・

取り合えず、「気合の入る言葉を探していて色々試している」と言う何とも言えない言い訳で難を逃れたけど、嫁たちに「また例の病気奇行ですか?」とか聞かれたよ。

うん、偶に前世の事を思い出し、何気なく口走ってしまうこともあり、誤魔化すことが多々あったので、こういう時は俺の奇行だと思われているみたいだ。

おっと、話を戻そう。

俺は何故か解らんけど、多くのスペイン貴族たちから暗殺を仕掛けられた。

理由は色々考えられるけど、王様(フェリペ2世)に気に入られて、結構長い事スペインに滞在したんだけど、パーティーとかに誘われるのよ。

勿論、嫁さんや里子を着飾りたい。

着飾ると、そこに女神たちが出現する。

貴族の阿保どもが言いよって来るんだよな~

俺は度々撃退したぞ。

中には度を越して失礼な阿保も居る。


「おい、そこのお前!!」

「何だ?」

「な、何だではない!!」

「用無いなら失せろ」

「この蛮族めが!!口を慎め」

「お前こそな」

「何と無礼な!!」


何か知らんけど、この時代からヨーロッパの特に貴族は東洋人等の有色人種をナチュラルに見下すよね~

まぁ日本人をと言うよりスペイン人にあらずんば人にあらず的な?


「無礼者め!!その女たちを指し出せば、今回は許してやろう」


あ~それが目的?

ニヤニヤと下卑た笑顔でそう宣う阿保貴族。

何かTVドラマの時代劇の小悪党みたいなセリフを吐いて来る。

勿論、即意識を刈り取りお外にポイだよ。

王様はその様子を見て大喜び。


「陛下~貴方様の国の貴族って無礼過ぎませんか?」

「あははははは~無礼者は成敗してよいぞ」

「え~それで何回か命狙われているんですけど・・・」

「阿保が減って助かっておる」

「陛下・・・私を囮に使わないでください」


王様は阿保を篩に掛ける道具として俺を使っているようだ。

王様からは「国が違えど公爵位程の人物じゃし、皇帝の義理の息子なのじゃから、無礼を働く者が悪いからどんどん懲らしめてやれ」と俺を煽って来る。

それを俺に言わないであなたの部下の貴族たちに言ってくれよ。

勿論、暗殺が露見すればキッチリ落とし前を王様が着けてくれるので後腐れはほぼない。

親戚たちに恨まれんじゃないかと思ったけど、そんな阿保は早々に滅ぶ方が親戚たちにとっても良い事の様で、あまり恨まれていないと言う事を軍人貴族様だとかが教えてくれたよ。

う~ん、隆盛国家だし実力主義的価値観が強いから、阿保は淘汰されるって事だろうね~

その情報をくれたりして俺に便宜を図ってくれるのはサンタ・クルス侯爵アルバロ・デ・バサンという爺様だ。

王様から海軍提督として紹介された。


「マル(丸目蔵人)、また1人、馬鹿貴族を撃退したらしいの~」

「いや、いや、またってこの国にはどれだけ馬鹿貴族多いんだよ」

「わははははは~血筋だけを誇っておる使えぬ奴はそれなりに居るわい」

「はぁ~その阿呆どもを俺に近付けないで欲しいものだけどね」

「わははははは~マルよ諦めろ」


この侯爵様も面白がっている節がある中々の性格の宜しい爺様だ。

まぁ話していて嫌いではない。

他にもジョバンニ・アンドレア・ドーリアという人物やパルマ公アレッサンドロ・ファルネーゼという人物など等と知り合いとなり、友誼を結んだ。

皆、俺の事を「クランド」か「マル」と呼ぶ。

気が付けばスペインに数年滞在していたよ。

そして、・・・


〇~~~~~~〇


さて、サンタ・クルス侯爵アルバロ・デ・バサンにジョバンニ・アンドレア・ドーリアにパルマ公アレッサンドロ・ファルネーゼと言う人物たちが出て参りました。

さて、世界史に詳しい人は解るかな?

サンタ・クルス侯爵アルバロ・デ・バサンは「スペイン海軍の父」とも呼ばれた人物です。

サンタ・クルス・デ・ムデーラの領主で海軍提督になった人物です。

ある事件で彼独自の判断がフェリペ2世の逆鱗に触れ、失敗の責任を負わされる形となりました。

その後、彼は急死しましたが、フェリペ2世の不当な非難のせいで急死したと云われています。

ストレス怖いですね~高齢だったし、過度のストレスで・・・

ジョバンニ・アンドレア・ドーリアは、こちらも海軍提督になった人物で、ジェノヴァ人でジェノヴァ共和国の政治に関与し、レパントの海戦で神聖同盟艦隊右翼の指揮官を務め、慎重になり過ぎてやらかし、運よく友軍に助けられ危機を脱した人物です。

簡単に言うと、当時のスペインの同盟国のお偉いさん。

党派の首領でメルフィ公爵、トゥルシ侯爵、ロアーノ伯爵等の称号を持っていた人物です。

当時は外交などで他国を訪れることもあったでしょうし、と言うか、会ったとして登場させました。

パルマ公アレッサンドロ・ファルネーゼはパルマ公およびピアチェンツァ公の肩書を持ったスペインの軍人さんです。

母方の叔父がフェリペ2世となり、ネーデルラント総督に任命されると、南ネーデルラント(南部10州)をスペインに帰順させる功を立てたたりと大活躍した軍人さんです。

ユグノー戦争でアンリ4世(ブルボン朝初代)の軍勢と交戦中に重傷を負い、アラス(フランス北部)の地で死去したと云われます。

ポルトガル王マヌエル1世の孫娘マリアと結婚し、3人の子を儲けましたが、パルマ公及びピアチェンツァ公を継いだラヌッチョ1世・ファルネーゼがそれなりに有名?

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