第165話
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現在はリアル忙しい為お礼のUPは後ほど時間ある時にでも頑張ります。
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創建日に神主が場を清める。
勿論、建てる前に地鎮祭を行っているぞ、紹さんの手配で地鎮祭後にお社群が建てられた。
山自体も聖地的な扱いではあるらしいけど、神殿のお社群と教会が聖域のメインとなる。
さて、今回は教会はさておき、神社は名前をどうするかと言うことで可成り揉めた。
三大妙見神社の一角で、俺の前世では国の重要無形民族文化財と言うものに登録されており、この神社で行われる秋の例大祭は九州三大祭りの一つに数えられる程には盛況だった。
前世では俺もその祭りを見に行ったことあるが本当に盛況で出店も多く観客も多くとても賑やかだった。
と言うことで八代と言う地名だけの神社名は使えそうにない・・・
さて、それならどうする?
元は天狗様から創建まで来たのだから「八代天狗神社」はどうかと言う意見もあった。
しかし、そうなるとこの山が天狗山とか呼ばれそう・・・
偶然の一致って怖いよね~この山のお隣の山が本家本元の天狗山(宮崎県えびの市)と言う名前の山なのよ~
おっと、そう言えばこの山が何山か今まで言ってなかったな。
地元では
じゃあもうその山の名前でよくね?
俺は大平神社で良くないかと思うが、「そんなに簡単に決めて良いのか?」とか言われるけど土地名・山名程シンプルで覚えやすい物は無いぞ!!
そもそもが地元民に解り易いしな!!
と言うことで、正式決定!!「肥後大平神社」
山と言ってもこの大平山は中々の広さで、俺の屋敷含めて村が作られたのは
歴史の強制力なのか知らんが、熊本県球磨郡錦町の辺り?
ここら辺に前世で俺も住んでたと思うが、面影は・・・無いな・・・未来の景色を面影と言うかは知らんけど・・・
さて、神社は更に少しその山の方に登った辺りにあるが、この山は意外と広いんだよね~
まぁ神社のあるのは俺が山で色々していた秘密基地的に使っていた開けた場所に作られているので山の中腹と言っても入口も入り口付近に作られている。
山全体を御神体としていないのが何故かと言うと他の領主(国人)もこの山の一部の領有権を持っているからなんだよね~入会地と言う奴だな。
まぁ先祖伝来の土地と言うより近くの未開拓だった場所に新しく村を作った訳だが・・・
色々忘れていて適当な場所に村を作ったけど、前世に俺が住んでた所で丸目蔵人が開墾した場所と同じとこら辺を切り開くとは、これが噂に聞く歴史の強制力なのかな?よく知らんけど。
さて、新しく作った村は原っぱ切り開いて作ったので前世と同じく切原野と名付け、村名も切原野村と名付けた。
俺が資金力あるから村と町の中間くらいの規模なんだけどね~
さて、勿論の様に未開の場所を切り開いた土地と言うのは俺の物となる。
これは誰から咎められることも無い事実だ。
戦国時代は未開地意外と多いからね~資金力あればこういう事も可能だったよ。
ただし、領主に年貢を一定量納めないといけないんだけどね~てことで、仕えていないけど相良家にある程度は納税はしないといけない訳かな?
しかし、ここで法の抜け道を利用することをお公家様に指南して頂きました!!
竜様・山科様に聞けば神社は守護不入の地とすることが出来るそうだ。
朝廷や幕府がそれを認めれば成り立つそうで、今回は朝廷の方から「肥後大平神社」の土地については守護不入とのお墨付きを頂いた!!
何と幕府からも添え書きを頂いているという至れり尽くせり。
半分位は寺社領としておくこととなったよ。
おっと、近衛殿下が朝廷追放で関白職を解任されてしまったことと義理の親父になると言うことで呼び名を「
要らんことを考えている間に神事の創建の儀が終わったようだ。
特に光ったりなどは無く、何事も無かったね~ホッとしたような、残念なような・・・
名代として来ている人々含め、先に参拝をする。
その後は一般の人々の参拝。
「蔵人様、本当にやるので?」
「おう!普通はやらないんだったな・・・」
神主が聞いて来る。
棟上げじゃないけど創建するんだからアピール兼ねて「振舞い大事!」とか思って一般には餅撒きと振る舞い酒をご用意しました!!
参拝後に餅撒きして振る舞い酒だ。
振る舞い酒の為に何とこの村と言うか神社でも酒作り始めちゃいました!!
山の湧き水から作る極少量生産予定のお酒なので、足りない分は他から調達したけど、この酒はこの場所(聖地)の湧き水で作る訳だからと言うこじつけで、
年間で4斗樽(72ℓ)を10樽しかし込まない本当に貴重なお酒なんよね~
完成品を先ずは
今は8神(キリスト教の方は捧げない)と予備で2樽となるけど、主神の所に残り全部捧げてから今回は2樽を振る舞い酒とし、1樽は天子様に献上、1樽は家の分で残り6樽を販売用に回す。
まぁ前世の如何わしい宗教ではないけど、神饌のお酒って価値ある気がするし、何処かの馬鹿に高く売れるでしょ!!知らんけど。
しかし、このお酒が後々とんでもないこととなる。
「「長!!」」
「お二人とも如何されました?」
竜様・山科様が盃を片手に詰め寄って来る。
「この酒は何でおじゃる?」
「そうじゃ!こ、この酒は殊の外美味い!!儂の人生で最高の酒じゃ」
いや~まだ飲んでないけど出来は良かったと聞いているし、そんなに美味いのですかな?
周りを見れば「美味い」と言う声がそこかしこで聞こえて来る。
うは~俺も飲まねば!!
「それぞれ神に捧げた後に下げさせて頂いた神饌のお酒ですね~名前もそのまま「神饌酒」とでも付けようかと」
二人は顔を見合わせてから再度俺に言う。
「長よ・・・」
「竜様、何ですか?」
「先ずは飲んでみるでおじゃる」
「では、頂きます・・・うわ~美味い!!」
俺の感想を聞いた二人もウンウンと頷く。
これはこちらに生まれてから一番美味い酒かも!!
稲荷寿司をパクついていた千代が興味を持ち、俺の盃を奪い残りを飲み干しやがった。
一応は見た目は幼女だからここでは気を遣えよ。
周りを見るが来客の者たちはお酒と料理に釘付けでこちらのことなど気にしてなかったから良いようなものを・・・
「ふむ・・・霊薬の様な酒じゃな。味は極上なのじゃ!!」
「ほ~味の分かる妖狐だな。それでその霊薬とは何ぞ?」
気になるワードが出て来ました。
「
「うむ、この酒を一口飲めば1月は無病で居られようし、多少の病気は治る」
「ほ~凄いな!!」
竜様・山科様は盃を見てギョッとする。
千代を見てまたギョッとしている。
「更に一口飲めばじゃ」
「「「飲めば?」」」
おっとハモったな。
「そこそこの病気は治るし、10日程若返るな」
「「「はぁ?」」」
又もやハモった。
しかし、とんでもない事を言う。
お公家さん’Sは慌ててお代わりを取りに向かったようだ。
一応は大樽の四斗樽2樽分しかないからね~
それにしてもそこそこってどのレベルの物が治るんだ?
まぁこの時代だと比較検討とかも難しいだろうけどね~
そんな事を考えているといなりを頬張りながら千代が言葉を続ける。
「本物の神饌はこんなものでは無いのじゃ!!」
「へ~でもこの酒もそれに近い?」
「全然じゃが、まぁ美味いし、少しは効果があろうしじゃの~」
「まぁエリクサーとかではないと言うのは解った」
エリクサー(万能薬)とまでは行かないまでも、聞いて分かる通り中々の効果だよね~
「霊酒 神饌」とでも名付け直すか。
★~~~~~~★
丸目蔵人などの当時の者たちが居なくなり更に年月が経つと、人々からは通称「丸目神社」と呼ばれるようになる。
丸目蔵人が神として祭られている訳では勿論ないが、丸目真里が後々にこの神宮の主神として祭られる様になると共にそのように呼ばれるようになる。
この世界線では日本国内でも有名な天狗と女神信仰の場所として、また、キリスト教では聖地の一つとして世界的にも聖域化していくが、それはまた別の話。
そして、「霊酒 神饌」と言う奇跡のような伝説の残る御神酒が作られたというが、残念なことにその製法は失われた。
しかし、今もその名残で酒蔵が残っており酒が造られている。
〇~~~~~~〇
聖地の場所判明!!
熊本県の大平山を聖地にするか迷ったんですけど、作中でも説明されていますが史実の丸目長恵が開墾した場所の一番近くの山が「大平山」なんですよね~
さて、大平山と言うのは大きく平らな場所もある山に名付けられることが多く、各地に同じ名前の山が点在します。(天狗山も各地点在し多いです。天狗住んでそう、天狗見た等々で結構多くの山々が天狗山と付けられました。)
大平山は九州だけ見ても福岡県にも北九州市や朝倉市にありますし、佐賀にも伊万里市に、長崎は対馬市にと各地によくある山の名前の一つですが、熊本県のこの大平山は九州自動車道のトンネルがあり、そのトンネルは大平山トンネル(約1.2km)と呼ばれています。
八代JCTからえびのICの区間にあるトンネルで、直後の八丁山トンネル(約2km)と組み合わせると合計3km前後の長いトンネル区間となります。
肥後トンネル(約6.3km)までの高低差をつけるためにやや勾配のある坂になっております。
熊本八代JCTから宮崎えびのICの区間は石油・薬品等を積載しているタンクローリー等の危険物積載車両の通行は禁止とされています。(5㎞以上のトンネルは危険物積載車両の通行は禁止)
八代JCTから人吉IC間は兎に角トンネルの多い区間で、23本ものトンネルがあります。
案内表示の上にトンネルの残り本数が表示される程多く、道路法における長大トンネルにカテゴライズされるトンネルが数本(肥後トンネル、加久藤トンネル(約6.2㎞)等々)ある残念区間で通る時にはご注意を!!
次回は創建の宴会の続きです!!
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